2024年1月8日月曜日

Marshall Origin20C &Hughes&Kettner SPIRIT OF Vintageを入手

明けましておめでとうございます。
今年の正月は能登の地震や航空機事故とショッキングなことが立て続けに起きて今年はどうなってしまうんだろうと思いつつ書いています。
まずは能登地震で亡くなられた方、被災された方お見舞いを申し上げます。
既にあちこちで募金活動が始まっており、自分も微力ながら協力させてもらいました。

さて、去年1年分の記事を見返してもほぼほぼギターネタ。すっかりギターブログとなってしまったこのブログ、2024年一発目の投稿もやっぱりギターネタ。(笑)
去年末から年明けにかけて2台立て続けにアンプを手に入れたのでそのことを書いてみます。

◯ Marshall Origin20C
一時「真空管はもういい」とソリッドステートのアンプで満足していたのがPrinceton Reverb を手に入れてしまったら「やっぱ真空管良いなー」ってなってFenderを手に入れたらやっぱMarshallも触ってみたくなってしまった。
ボクがエレキを弾き始めた頃はNWOBHM 全盛期でマーシャル=メタルという図式ができちゃってずっと敬遠していたメーカーだった。特にあの黒い筐体にゴールドのパネルの”いかにも”ってのがダメで40年以上エレキを弾いてきて欲しいと思ったことがなかった。
それが色々見聞きするうちにあの見た目じゃないのがあることを知った。初期のマーシャルのリーシュー的なモデルがいくつかあって最初5wのClass 5というのが良いと思ったんだけど、YouTube見てみたら歪み始めが結構早そう。クリーントーンも欲しと思ってたのでちょっとなーとなって改めて探したら現行モデルのOrigin20C というのがマスターボリュームもあるし、出力も0.5wから3段階で変えられて良さそう。ただちょっと高い。
急ぐ必要はないので中古が出るのを待ってたらYオクに出た。落札相場は一般的な中古価格よりも安いのでもしかすると手に入るか?と入札したら多少競ったものの予定通りの金額で落札できた。



無事到着した初めてのMarshall。どんな音かな?とさっそく音出ししてみるとおーMarshallの音がする。けどやっぱり爆音だ。(笑)
マスターボリューム付いてるけど、このアンプはゲインだけ上げてもそんなに歪まなくてゲインもマスターボリュームそこそこ上げてやらないと歪まない。出力0.5Wでもかなりうるさいのでアッテネーターはやっぱ必要だ。
アッテネーターを通すとハイが出なくなる(音がこもる)のだけど、TILTというツマミをいじるだけでだいぶ抜けの良い音にできるしPresenceも良く効くのでアッテネーターを通さない感じにだいぶ寄せられるのはとても良い。エフェクターのセンド・リターンもラインアウトも付いてるあたりPrincetonと違って今どきのアンプって感じだ。音がデカいってこと以外はとても扱いやすいアンプだと思う。音の好みは現時点ではPrincetonの方が好みに感じてるけど、どちらもまだ大した時間鳴らしてないので、これから色々いじって自分の好みの音に仕上げてからの判断かな。

とりあえず音撮りした動画。ソロがテキトー過ぎる。^^;
ので追加で撮った。こっちはライン入力でDAW録音と重ねてある。

◯Hughes&Kettner SPIRIT OF Vintage
もう1台はこれまた初めて手に入れたメーカー Hughes&Kettner の小さなヘッドアンプ。


Marshall Origin20C を手に入れてアンプが4台になってしまい、場所のこともあるのでBOSS NEXTONE を手放すことにしたのだけどバンドの練習は基本オンラインなので3時間以上真空管アンプを使いっぱなしだと真空管の消耗が心配。電気代も今は高いし。
ということでオンラインメインのトランジスタアンプがあると良いかな?となってあれこれ探すうちにHughes&Kettnerの SPIRIT OF Vintageというのにたどり着いた。幅20センチに満たない小さなアンプだけど最大出力は50w。出てからしばらく経ってるようで運良く処分価格のものがあったので年明け早々ポチった。まだ売りに出してないけどNEXTONEを手放して入る金額よりもずっと安いはず。
電源投入すると青く光るのは普通サイズのヒューケトのアンプと同じ

このSPIRIT NANOというシリーズには3種類あってVintageは一番歪まないタイプ。ツマミが4つだけとシンプルなコントロールだけど中央のSAGGINGとTONEが特徴的でGAINと組み合わせると意外に幅広い音作りができるみたいだ。基本的に癖のない音質でエフェクターとの相性も良い。オンラインメインとは言えスピーカーから鳴らしたい時もあるだろう。そういう時はMarshallのスピーカー(16Ω)にも対応してるのでそっちで鳴らせばオッケー。
ACアダプターと合わせても1キロほどの重量なのでキャビネットの問題をクリアできるなら京都のイベントにこのちっちゃいアンプとエフェクターだけ持ってけば事足りるかも?イベント会場にもMarshallのアンプが常設してるので上手くすればつなげるんじゃないかと思ってる。

こっちはMarshallよりもちゃんと弾いてる?音はライン録り

2023年12月1日金曜日

ついに!Rozeoがやってきた!2

 3年前の今頃我が家にやってきた フルアコのRozeo その頃は一度はフルアコを手にしてみたいという思いが強くて購入したけど、なかなか使いこなせないままになっていた。
その後何本かセミアコを弾くうちにRozeoのセミアコどんなかな?と思ってチェックすると小ぶりなのにボディの鳴りが良いらしく、かつ軽量らしい。ところが、元々生産数の少ないRozeoなのにセミアコは更に少なくて、市場に出るとあっという間に完売してしまう。1年くらい前にパラっと出た時カラーは好みじゃないけど買ってしまうか?と逡巡してる間に売り切れてしまった。(まあその間他のギター買ったりしてるから資金が無かったのもある)

10月中頃にとあるショップのSNSで「Rozeoセミアコ生産中、今回は3色展開」というのが出てたのを見て、欲しかったサンバーストが出るのがわかった。11月に入ってまず売れ筋のナチュラルが出て、案の定売れるペースが早いのを見て、サンバーストは待ってる人が多そうだから取り合いになるか?それなら予約するか?と取扱店に問い合わせたら、11月中旬ごろの入荷で先行購入ならOKということだったのでモノも見ないで決めてしまった。
そして2週間ほどで待望の入荷&発送メールが入り数日後についに届いた!
Ladybug-CB CM VS
Ladybugはこのボディのシリーズ名、CBはセンターブロックつまりセミアコ、CMはカーリーメイプルでボディ材を表してる。最後のVSはヴィンテージサンバーストなんだけど、このVSは3年ぶりくらいに生産されたんじゃないかと思う。早まらずに待ってて良かった!
プレーンなスプルーストップのフルアコと違ってゴージャスな虎目。個人的にはこんなに派手じゃなくても良いのだけど。

セミ・フル2本並べてみると全く同じに見える。
重量はセンターブロックがある分1キロくらい重い(測ってないけど)

バックもサイドも虎目


FホールはRozeo独特の形状でこの形もフルアコと同じ

ストップテイルピースにTOMブリッジ。
生で鳴らしてみると噂通り小さいボディの割りに生音がデカい。センターブロックの素材や形状が工夫されてることによるのだろう。(一言じゃ言い表せない形をしてる)

ハムバッキングピックアップはオリジナルらしい。アンプの出音を聞くと一般的なハムバッカーよりもちょっと高音が出る感じがした。ワイドレンジハムバッカーほどじゃないけど結構使いやすい音だと思う。それと、昨年手に入れたVG SH-90 同様にサスティーンが長い。ナットとか特別な素材を使ってるようには見えないので、寺田楽器の長いギター製造の歴史の中で培われた技術が隠されているのかも、と思う。

ハイクラスモデルではないので指板のローズは標準的なもの。フレットエッジの処理とか丁寧だ。それとセミアコはバインディング有り。

ネックはマホガニー。シェイプはフルアコと同じだろうと思ってたけど若干細身(薄い?)に感じた。

ヘッドの形状はフルアコと同じ。表面の突板がこっちのほうが濃いくらいの違い。そういえばこのヘッドのRozeoのRの部分がFホールの形になってるというのを最近知った。

ペグはGotoh製

よく見ると510って入ってるのに今回初めて気づいた。(笑)

ボディサイズがレスポールを2まわりくらい大きくしたくらいで、重量が3キロちょっとと軽量なので抱えててとても楽。ネックの高さとかテレキャスに近いかも。そしてなにより弾きやすい。出荷時の弦は.010のゲージだから普段使ってるのより太いけどチョーキングが楽にできるのはスケールやネック・ヘッドの仕込み角などが関係してるんじゃないかと思う。難を言うならハイフレット(の低音弦側)がボクの手では届きにくい。でもだいたいそんなとこ使わないし、どうしても使わなきゃならない時はギター持ち替えれば良いだけのこと。(笑)

一発で気に入ったので安心して手持ちのハコモノ2本(Rozeo フルアコとEXRUBATO )を嫁に出すことにした。

2本出して1本買ったので資金的にもスペース的にも問題なしだ。(いやいや2本とも売れて初めて資金問題はクリアでしょ 笑)
※近いウチ試奏動画撮ってアップしたらここにも追加します。

2023年10月21日土曜日

ジャパンヴィンテージを入手


 ヴィンテージアンプを手に入れてしまったものだからギターも同年代のものがあったら良いよな、なんて考えてしまった。が、70年代といえどもさすがにFender製は手が届かないのでジャパン・ヴィンテージならと探し始めた。
70年代の国産だとほぼほぼストラトモデルしかない。その中で自分なりに付けた条件が
・70年代ストラトならラージヘッド
・メイプル指板は後で痛い目に遭うのでローズ指板
・できるだけ70年代ストラトに近い見た目
・メーカーはTokai、Greco、Fernandes、Aria ProⅡ、YAMAHAあたり
これで探すと70年代に生産されたものので比較的安いギター(5万以下程度)はほとんどがメイプル指板でローズは滅多にない。あってもスモールヘッドだったりとなかなか良いのがない。あと70年代のものは表面は良いんだけどネックが4点止めが多く本家ぽく3点止めはやっぱり少ない。

その後チェックしていくうちに国産コピーモデルは80年代に入ったあたりがピークらしいという話を知った。確かに80年代のギターはネックが3点止めになってたりローズのラウンド貼りだったりと結構忠実なものが多い。ってことで見た目は70年代風で80年代初頭のものをオークションやデジマートでチェック、最終的に40年経ってるギターを買うならやっぱちゃんとした楽器屋からのが良いだろうと都内のショップから購入。

Tokai Silver Star '83(TSS-48)

型番通り当時¥48,000だったギターだけど、ネックを握った瞬間に作りの良さを実感した。貨幣価値を調べた中で一番高かったのが1.7倍というものだったので、それで換算すると8万ちょっと、更に材料の違いを勘案すると新品価格10万ちょっとってくらいだろうか。そう考えると確かに、って感じがする。
PUは当時はハイパワーという謳い文句だけど今弾くとパワーはそんなにない。でも、クリーンでとてもキレイに鳴ってくれる。さすがに線は細いけどブースターを通せば十分使える、というか良い音だ。ノイズ出るか?と気になったけど全然問題レベル。導電塗料塗る前のFender MEXの方が酷かったくらい。

ブリッジにはサビがなくすごくキレイ。まあショップで掃除してるんだろうけど、このあたりは古いギターなら錆びてて当たり前なので結構意外。
この木目を見ればわかる通りボディ材はセン。ショップの商品ページにはアルダーって出てたけど違うだろうなと思ってた。ネット上に当時のカタログをアップされてて、それには上位機種まで「センもしくはアルダー」となっていた。このギターは下から2番めなのでセンしか無いんじゃないだろうか。重量は3.3キロとのこと。以前持ってたグレコのテレは同じセンでも結構重かったので個体差があるのかもしれない。

ちょっと前まではこのデカいヘッドは嫌いだった。がMomoseのテレDXを手に入れて目が慣れたみたいで、これはこれで悪くないって感じ。
Fenderは70年代は「F」が刻印されたカバー付きのペグだったと思うけど、こちらはロトマチックタイプが付いてる。使いやすさはこっちだと思う。ヘッドには何ヶ所か当てキズあるけどさほどじゃない。
指板はローズのラウンド貼り。手が込んでるよなー
ラジアスは本家よりもだいぶ緩い。いつかフレット打ち替える時に少しゆるくしてもらおうかと思ってたけどこのままでイケル。フレットはオリジナルで減ってはいないけど元々低いタイプなので結構弾きにくい。
背面だけじゃなく、ボディ全体にキズは少なく程度はかなり良い。バックパネルがちゃんと付いてるのもなかなか珍しい。
この3点止めプレートが選ぶ時に結構重要だった。コピーモデルなんだから正確じゃなくても良いのに。(笑)
ボディを良く見てみると、塗装が痩せたのか薄っすらと木目が浮き出してる。ラッカーならバリバリにウェザーチェックが入るんだろうけど、この程度で済んでるあたりはさすがウレタンと言うべきか。
70年代のストラトは本家もウレタンだったので、ラッカーでなくちゃってことはない。

早速音出しの動画撮った



めったに使わないハーフトーン+オーバードライブ。この音が上手く出せないから使わなかったんだけどこれは使いやすい音だ。これからはハーフトーンで歪ませるのもアリだなって思わせてくれたギターだ。
ゆくゆくはもう少し背の高いフレットに打ち替えたい。サスティーンとかは問題ないけど、フレット打ち替えのついでにナットをオイルドボーンに変えれば更に良い音になるだろうと期待してる。来年あたりかな~