2023年3月10日金曜日

ストラトのシールディング

 去年中古で購入したFender Mexのストラトはフレット打ち替え&指板塗装とかピックアップ交換とか何かと手のかかるギターだ。PU交換して音は気に入ってるんだけどちょっとノイズが気になってた。それでもストラトだしこんなもんかとも思っていた。

で、たまたまストラップを購入するのにあといくらか購入すると送料無料っていうので何か・・・そうだノイズ対策の導電塗料はどうだ?金額調整にはちょうどいいものだったのであわせて購入した。

導電塗料は興味があってネットやらYouTubeやらを見てたので特別難しいことはなさそうだった。ただ弦交換のタイミングでないと弦がもったいないのでそのタイミングを待ってたら知り合いがアルミテープによるシールディングで劇的にノイズが減ったって言うものだからいよいよ自分もやりたくなった。

弦をペグから外すと巻き直した時に切れちゃったりするので、これもYouTubeで仕入れた知識だけどカポで弦を押さえておいてネックを外してピックガードを外す。

完全に外さないといけないので、背面のスプリングフックに行ってるアース線とかジャックの配線も外す。電気はからっきしなので間違わないよう外した線にはテープでメモを書いておいた。

塗布前のキャビティ。

角のあたりに見える白い粉状のものは研磨で出たウレタンの削りカスかコンパウンドあたりじゃないかと思う。


使ったのは水性の導電塗料。

初めていじったけど思った以上に良く伸びて塗りやすかった。

2回塗布で、1回目と2回目は室温で3時間以上ということだった。更に2回目塗布から24時間で完全硬化?乾燥?と取説には出ていた。
水性なので手についた塗料は石鹸で洗えばすぐ落ちるし、ハケも水洗いで済むのでとても使いやすい。(ただし洗った水を下水に流すなと出てた)

硬化後塗料の導通をテスターで確認。実はジャックとキャビティをつなぐ穴に塗り忘れてしまってその間は導通しない。けど、配線が行ってるしジャックのプレートが触る塗装面に少しはみ出して塗ったので組み付ければ導通するはず。

キャビティ内に木ネジ打って新たなアース線を出して塗料と導通するようにした。このアース一般的には専用の金具を使うところを買い忘れて、要するに繋げれば良いんだろうからと、適当なネジ使ったらハンダが付かないことをやってみて初めて知った。仕方なくアース線の先端を輪にして固定した。

アースで苦労した以外は問題もなく無事元の姿に戻せた。左上に写ってるネジはアースのために追加しようとして、ハンダでネジの十字を埋めて使えなくなったもの。ギターにつけ忘れたネジじゃないのでご安心を。(笑)

肝心のノイズは対策前より小さくなったけど完全に無くなりはしない。それも消そうとするとノイズレスPUに交換とかになるので、さすがにこのギターにこれ以上のお金をかけられない。

ということで対策前後の比較動画

対策前は弦に触れてる時と触れてない時の差がかなりあってジーっという音がしたのが、触れてる時と触れてない時の差が小さくなったのと音がシャーっという感じに変わった。試しにVanzandtテレと比較したら同程度のノイズだったので、ここまでできれば上出来って感じかな。と言いつつピックガード裏のアルミシート貼りもいつかやってみたいと思ってたりする。(笑)

2023年3月8日水曜日

箸を作ってみた

 普段6角形の釣り竿を作っているわけだけど、この構造でお箸を作れないかと何年も前から考えていたけど、作るとなると大きな問題が2つあって、それを解決しないことには無理だった。

その問題とは接着剤と塗料だ。

正三角形に削った竹を6本張り合わせて作る竿なので、同じ構造でやるなら接着剤や塗料は食べ物を扱って問題ないものでないといけない。

以前調べた時は良いものが見つからず諦めていたのだけど、改めて調べてみると手持ちの接着剤と塗料でやれそうだとわかった。

接着剤は木工ボンドとしては最強かも?と思ってるタイトボンドが大丈夫そう。そして塗料はワシンの水性ウレタンニスが食品衛生法適合ということで、たまたま別の使い道のために買ってあったやつがあった。

ということで、試しに1膳作ってみた。


正六角形断面のお箸なんて見たこと無いな。(笑)

作る過程で大変だったのは、竿と違って恐ろしいまでのファストテーパーなものだから、プレーニングフォームの開き方がえげつない。これを長く続けたらフォームに癖がついて竿作りに影響が出そうな気がした。

サイズは長さ23センチ太さは手元で8ミリ弱。持ってる箸を採寸して作ったんだけど、市販の箸は4角形断面を丸めてるのに対して6角形だとちょっと細く感じる。

使用感はエッジが多い分つまみやすいように感じるのは気のせいかな?想像していたよりも使いやすい。ただ、長期間使えば先端の塗料が剥げてくるだろうから、その辺が気になるところ。

1膳できたので、次はフォールディングで作ってみたくなった。

製図してる段階では特に問題はなさそうに思えたけど、いざフォームをセットしてみるとなかなかにヤバイ。他にも色々と問題が出て3~4回図面を修正してようやく形になった。


手元側は一度中空で抜いたブランクのお尻側に1センチほどのソリッドブランクを押し込んだ形になってる。隣の小さいのは箸置き。
前作で細かったので、ちょっと太くしたつもりが思った以上に太い。その差はたったの0.4ミリほど。人間の手の感覚ってすごい。

箸先側を反転して手元側に差し込む。仕舞寸法は16センチくらい。
手元側をストレートにしたのも太く感じる理由かもしれない。もし次作るなら手元側にもテーパーをつけよう。

こんな感じで組み立てて使う

売るつもりはないけど、竹を多めに割った関係で4膳作った。


袋も作った。この袋が端切れを使った関係で、普段作ってる竿の袋とはだいぶ構造が違ってめちゃくちゃ難しくて、1枚ごとにトライ&エラーをやったものだから4膳分全て形が違う。(笑)

解禁を迎えた川もあることだしこの箸を持って釣り行こうかな。