2020年2月24日月曜日

フクジュソウが咲いた

先日仕事場から庭を見てたら、スイセンの葉が伸びてきてるのに気づいた。ということは、フクジュソウも咲いてるんじゃないか?
フクジュソウは庭から一段低い石垣の下に植わっているので、咲いていたも気づかない。ということで、石垣の下を覗いてみたら見事に咲きそろっていた。




今年は暖冬だけど、去年の記事を見ると特に早く咲いたという感じはしない。草木すべてが早咲きするわけではないのだな。

スイセンは去年は3/15頃に咲いたようだから、これも去年と大差ないような気がする。


去年挿し木したガクアジサイは、今の所冬枯れ状態だ。茎を動かしてみると、しっかりと根付いてる感じがするので、もう少し暖かくなれば葉っぱが出てくんじゃないだろうか。



2020年2月17日月曜日

自分を構成する?枚 -その6-Junior Wells

多分30歳を過ぎた頃だったと思うけど、ブルースのギタリストのCDを買おうと思った。Amazonの無かった時代だから、ブルースのCDが欲しくても、普通のCD屋には数えるほどしか置いてなかった。そんな中見つけたのがバディ・ガイの'75の来日公演のライブ盤。
実際にはバディ・ガイ&ジュニア・ウェルズのライブで、前半がバディ・ガイ、途中サックスのACリードが歌う曲を挟んで後半はジュニア・ウェルズがボーカルを取るような構成になっている。

残念ながら廃盤らしく、Amazonなどでは見つからない。

日本公演ではなけれど、↑のアルバムではこの曲からジュニア・ウェルズのステージが始まってる。

最初聞いた時は、バディ・ガイのギター渋いぜ!とか思っていたのだけど、聴き込んでいくうちに後半はジュニア・ウェルズの歌にどんどん引き込まれて、すっかりバディ・ガイのことは忘れてジュニア・ウェルズのCDを探すようになっていった。

とにかく普通のCD屋では見つけることはできず、Amazonの存在を知った時には、欲しくても手に入らなかったCDが次々と見つかって嬉しくてしかたなかった。
で、ジュニア・ウェルズといえばこれ。

これは超有名なアルバムなのでAmazonで探せる。画像をクリックすればそのページに飛べる。

このライブ、バックでオーティス・ラッシュがギターを弾いている!

発売はボクが生まれた65'だ。脂の乗ったジュニア・ウェルズの歌とハープが堪能できる。ボクは20年以上聞いてるけどいまだにまったく飽きない。

フゥードゥーマン・ブルースと同じくらい好きなアルバムがこれ。
Southside Blues Jam


こちらは、最初レコードで見つけて、プレイヤーをなくしてしまったのでCDで買い直した。スタジオ盤ではあるけど、ほぼライブ録音(だと思う)。ジュニア・ウェルズとバディ・ガイのハープとギターの掛け合いが素晴らしい。このアルバムではオーティス・スパンが参加している。

最初のライブ盤の後に手に入れたのはこれ。
ファンキーな曲も入ってて、ブルース界のJBと言われるだけのことはある。



このアルバムの発売は'75、同じ年のライブを収録した
Live at Theresa's 1975
ON TAP とほぼ同じ曲が収録されているが、ライブ盤ならではの曲もあり楽しいアルバムだ。

映画ブルース・ブラザーズは、ブルースのビッグネームが登場するすごい映画だが、2000の方にジュニア・ウェルズが出演している。調べると、この映画の撮影後すぐに亡くなったようだ。


当時たまに買っていた「ブルースアンドソウルレコーズ」にジュニア・ウェルズの訃報が載っていたのを覚えている。
相棒のバディ・ガイもずいぶんとおじいさんになったけど、まだまだ現役でやっている。元祖ブルース・ブラザーズとしてずっと活躍していてほしかった。

2020年2月9日日曜日

自分を構成する?枚 -その5-ZZTop

高校の頃読んでいたヤングギターやプレイヤーに時々「ZZTop」というバンドの名前が出ていた。(「ゼットゼットトップ」と読むんだと思ったら「ズィーズィートップ」だった。)
チラッとベストヒットUSAでELIMINATORのPVが流れたのを見た覚えはあるけど、詳しいことは全然知らなかった。そういえば、高校3年の時に手に入れたレスポールのムックにも59バーストを所持するギタリストとしてビリー・ギボンズと愛機「パーリー・ゲイツ」が出ていた。音は聞いたことないけど、そういう知識は少しずつ貯まっていたようだ。

でこれまたレンタルレコード屋でZZTopを見つけ、試しに聞いてみたのが「Afterburner」だった。

アルバムジャケットをクリックするとAmazonのページに飛ぶので気になる人はチェックしてみて。


70年代のアルバムと比べるとかなりPOPだし、シンセサイザーの音がふんだんに使われてるけど、ヘビーなリフとブルージーなソロにやられて一発で気に入ってしまった。
前回のピンクラ同様、レンタルレコードからのカセットを聞いてるうちはバンドの編成とか全く知らず、しばらくしてからトリオだと知った。
確か、Afterburnerの後にCDを買ったのは「Greatest Hits」だったように思う。


デビュー作から'90のリサイクラーまでを網羅したベスト盤で、これもかなり気に入ってヘビーローテションしていた覚えがある。そのうちにCDを買う余裕ができて、「ZZ Top's First Album」から「Mescalero」までとコンプリート・ベストの「Chrome, Smoke & BBQ」を買い揃えた。(ZZTopになる前の音源も入ってる)
個人的には「Antenna」までは好きだけどその後の3作はちょっと・・・って感じ。
一番好きなのは'72発売の2枚目「Rio Grande Mud」





ハードなブギとリフ、ブルースフィーリングあふれるソロ、そしてシンプルなトリオ編成がメッチャかっこいい。
80年代に入ると、泥臭いテキサスロックからPOPなアルバムを出すようになる。(Afterburnerもその中の1枚)ホンダの軽自動車「Z」のCMに出たりもした。残念ながらライブを見る機会はなかった(今も現役なので見る機会があるかもしれないけど)し、映像も見る機会があまりなく、CSの音楽番組にチラッと出たのくらいしか見たことがなかった。で、やっと動く彼らをちゃんと見ることが出来たのが「Live from Texas



これは割りと最近のライブ映像だったので、できれば70年代のも見てみたいなぁなんて思ってたら「Double Down Live 1980 & 2008」が出たのでこれももちろん入手。若いメンバーのライブが見れて最高だ。



去年が結成50周年だったらしい。3人とも70歳を迎えたようだが、今でも積極的にライブをこなしていて、オフィシャルサイトのツアーの回数を見るとビックリする。もし日本に来てくれたら見に行きたいけど、来ないだろうなぁ。

2020年2月3日月曜日

自分を構成する?枚 -その4- Pink Cloud

中学生の頃、ギターを弾きながら歌うアイドルがいた。Charだ。


その頃は特にかっこいいとか思わず「ふ~ん」って感じだった。まだギターに興味がない頃だったし。その後の事件で(実はでっち上げだったらしい)名前が上がった時は「そういう人いたな」と思ったくらい。
エレキを弾くようになり、読むようになったヤングギターのグラビアでCharを見た時は、昔テレビで見た感じじゃなく、ギターテクニックがすごいギタリストとして出ていた。今思えばJOHNNY, LOUIS & CHARの時代だったと思う。それでも聞いてみようとも思わなかった。お金なかったし。(笑)
余談だが、その頃のヤングギターにはうじきつよしがミニアンプを頭に乗せてた子供バンドとか、ARBとかが出てたと記憶してる。海外ではNWOBHM のアーティストがいっぱい出ていたと思うけどあまり興味がわかなかった。

高校卒業後、1年だけ東京の専門学校に行った。
その頃巷にはレコードのレンタルショップがたくさんあり、お金のない専門学生はレコードレンタルに頼りっきりだった。その中で見つけたのが Pink Cloud だった。「これってCharのバンドなんだ聞いてみるか」って感じで借りたのが、『CLOUD LAND』と『KUTKLOUD』だった。この2枚が自分を構成する?枚の中の2枚だ。


アルバムジャケットをクリックするとAmazonのページに飛ぶので気になる人はチェックしてみて。

予備知識とか何もなかった(メンバーが何人かも知らなかったし、ジョニーが歌ってることも知らなかった)けど、なぜかドはまりした。時にハードに時にメロウにプレイするCharのギターにすっかり魅入られてしまい、東京から戻って就職してもずっとこの時録音したテープを聞き続けていた。
そのうちにメンバーは3人で、Pink Cloudになる前はJOHNNY, LOUIS & CHARだったこともわかり、その時代からPink Cloudに至る全てのアルバムを買い揃え。バンドを組む前のソロ時代(アイドル時代)、ピンクラと並行して出したソロ(江戸屋レーベル時代)、BAHO、P・Smokeなど次々と買い揃えていった。



どれも好きなアルバムだけど、やっぱりJOHNNY, LOUIS & CHAR~Pink Cloud時代のものが好きだ。JL&C~Pink Cloudで出したアルバムは十数枚(ベスト盤やらコンピやら入れるともっと増える)あるけど、どのアルバムが一番好きかとなると、最初に聞いたCloud Landかもしれない。他のも甲乙つけがたいのだけど。
仮に人に勧めるとしたらPINK STICK / INK CLOUD」という2枚組のライブ盤が、ベストライブと言える内容だし音質も良くオススメできる。もちろん自分でもよく聞いてる。


トリオバンドが好きなのは、Pink CloudとZZ Topのおかげだ

今はなかなか入手できなくなってしまった「BRAIN MASSAGE」というライブ映像が素晴らしいのだが、ボクもビデオテープでしか持ってなく今は再生できない。残念。


ライブの途中でCharの指が攣ってしまうトラブルまで収録されているんだよなぁ。

Pink Cloudは'94に「the period」を出して活動休止(解散?)した。
この時の解散コンサートを武道館で見たが、拍子抜けするような内容で「なにこれ?」と思ったら行って初めて知った、翌日の野音でのライブがホントの解散コンサートで、こちらの中身はすごく良かったらしい。残念ながら田舎者は2日目は行けなかった。(後にCDが出たけど)


数年後、再び野音でジョニーが企画した(と思う)チャリティライブがあり、一時的にPink Cloudが復活するというので見に行ったけど、リハーサルとかちゃんとやってなかったのか、3人の息が合ってるとは言い難い演奏だったと記憶してる。ついでに、そのライブでまだ高校生だったチャーの息子であるジェシーのバンド(Rizeだったのかな?)がオープニングアクトとして演奏した。ジェシーが「親父には負けませんから」って言ってたなぁ。(笑)
その後ジョニーが亡くなり、Pink Cloudの復活はあり得ないものになったしまったが、日本のロックを語る上で決して外せないバンドだと思う。