2024年2月27日火曜日

YAMAHA J-25を改造

 このところ欲しいギターも特に無く、見るともなくアンプなんかを見てたりする。たまたまフリマアプリをチェックしてたら70年代後半の国産アンプがかなり手頃な値段で出てるのを発見。スペックを調べてみたらこの頃のアンプは入門用でもスピーカーが12インチ(30センチ)が付いてた。
ということはアンプとしての性能はどうでもキャビネットと考えたらかなり安いじゃないか。Hughes&Kettner SPIRIT OF Vintageという小さいヘッドアンプを手に入れた都合でキャビネットもチェックしてたけど中古のアンプよりも高くては無理と諦めてた。それが破格の値段で手に入る!
ってことで色々チェックするうちにYAMAHA J-25が「動作品」として送料込み¥3,500で出てるを見つけてダメ元で購入してみた。

J-25といっても出力は30w。77'~79'頃に製造されていたらしい。
自分が初めて買ったアンプもYAMAHAだったけどこれじゃない。80年過ぎてたのでFシリーズだったのかもしれない。見た目は似てた。高校の部室に置いてて盗まれてしまった。

スピーカーは調べた通り30センチ(12インチ)8Ω。ヒューケトはインピーダンスを自動検出してくれるが8Ωの場合は25w出力らしいので問題なく鳴らせるはず。

一応アンプの音も確認したけどツマミ類はガリガリ言うし音もパッキパキでとてもそのままじゃ使えない音だった。(後日談あり)
アンプとしては使えたもんじゃないのでためらうことなくキャビネットに改造できるとパーツを取り寄せた。

スピーカーケーブルを受けるためのジャックにスピーカーケーブル(一応ベルデンをチョイス)、スピーカーコードを1本作るためのモノプラグ。端子は2個あれば良いのだけど通販だと100個入とかで使い切れないのでホムセンで見つけてきた。

ジャックと端子をそれぞれはんだ付けしてキャビネット内の配線を製作。

長さ1mのスピーカーケーブル。これはPrincetonとかORIGINをキャビネットで鳴らしてみたくて作った。

バックパネルに穴あけしてジャック取付け

スピーカー側の端子はL型になってたのでオリジナルの配線(上から来てる方)はそのままにして両サイドに新設のジャックからの配線を取付けた。こうするとアンプとして使うこともできる。

背面にジャックが1つ付いただけで改造終了。この状態にするまでに1時間くらいでできてしまって簡単じゃん!と思ったものの・・・

バックパネルを固定する前に音出しチェックしてみようと新しく作ったスピーカーケーブルとアンプを繋いでスイッチ入れたらアンプが見たこと無い反応をする。「アンプ壊れた?」と色々試してみると作ったケーブルに問題があることがわかり、何を間違った?見てみるけど間違いはない。仕方なくテスターでチェックするとハンダをたくさん付けた所があやしい。一度外してやり直したら無事開通。
音も出てよっしゃ!と思ったのもつかの間、次は音がプツプツと途切れる現象が。今度は何よ?とチェックするとスピーカーに差し込んだ端子がサイズが合ってないから緩んで通電したり切れたりした模様。ペンチできつく締め込んで今度こそと鳴らすとやっぱり途切れる。そしたらジャック側のハンダが取れかかってるのを発見。これだから素人仕事は。(涙)
付け直して今度はどうだ?とやったけどやっぱり途切れる。これは端子を締め込んでも結局振動で動いてしまうからだろうと端子ごとハンダで固めてやっと途切れること無く鳴ってあ~~良かった~

ただ音が思ったほど良くない。結局スピーカーが良くないのか?アンプ本体と追加パーツで¥5,000くらいになってるけどスピーカーは中古でももっと高い。これは困ったと悩むことになった。

その2日後また鳴らしてみるとまたしても音が途切れる。え~~?とチェックしてみたけどどこも緩んでないしハンダが取れかかってる所もない。う~~んわからん。もしかして?と思ったのがキャビネット内の配線がちょっと長くてスピーカーと干渉してるところ。バックパネルに配線を仮止めしてチェックするとやっと途切れること無く鳴ってくれた。(ただこれから先どうなるかは不明)
大した作業じゃないけど電子工作に慣れてないとこんなにとっ散らかる。不安要素がありすぎて問題点を絞れないからこうなる。
ただ、嬉しい誤算もある。最初音が良くないと思ってたスピーカーが突然良い音で鳴るようになった。パキパキの耳障りな音がしたのは長年鳴らしてなかったせいでスピーカーの動きが悪かったんじゃないかと思う。ちゃんと鳴ると12インチらしい低音も出るし耳障りな高音も消えた。ものは試しで元のアンプで鳴らしても最初の時ほど酷くない。ツマミもいじってるうちにガリが減って、アンプとしてもちゃんと使えるものになってきた。まあそれでもサイコー!って言えるほどの良い音じゃないけれど。(笑)

なんとか使えるようになったところで動画をって動きがないけど(笑)
この記事と被ってる部分がずいぶんとありますが。

現時点ではまだ信用しきれないキャビネットなので鳴らしながら様子を見てみるつもり。

2024年1月8日月曜日

Marshall Origin20C &Hughes&Kettner SPIRIT OF Vintageを入手

明けましておめでとうございます。
今年の正月は能登の地震や航空機事故とショッキングなことが立て続けに起きて今年はどうなってしまうんだろうと思いつつ書いています。
まずは能登地震で亡くなられた方、被災された方お見舞いを申し上げます。
既にあちこちで募金活動が始まっており、自分も微力ながら協力させてもらいました。

さて、去年1年分の記事を見返してもほぼほぼギターネタ。すっかりギターブログとなってしまったこのブログ、2024年一発目の投稿もやっぱりギターネタ。(笑)
去年末から年明けにかけて2台立て続けにアンプを手に入れたのでそのことを書いてみます。

◯ Marshall Origin20C
一時「真空管はもういい」とソリッドステートのアンプで満足していたのがPrinceton Reverb を手に入れてしまったら「やっぱ真空管良いなー」ってなってFenderを手に入れたらやっぱMarshallも触ってみたくなってしまった。
ボクがエレキを弾き始めた頃はNWOBHM 全盛期でマーシャル=メタルという図式ができちゃってずっと敬遠していたメーカーだった。特にあの黒い筐体にゴールドのパネルの”いかにも”ってのがダメで40年以上エレキを弾いてきて欲しいと思ったことがなかった。
それが色々見聞きするうちにあの見た目じゃないのがあることを知った。初期のマーシャルのリーシュー的なモデルがいくつかあって最初5wのClass 5というのが良いと思ったんだけど、YouTube見てみたら歪み始めが結構早そう。クリーントーンも欲しと思ってたのでちょっとなーとなって改めて探したら現行モデルのOrigin20C というのがマスターボリュームもあるし、出力も0.5wから3段階で変えられて良さそう。ただちょっと高い。
急ぐ必要はないので中古が出るのを待ってたらYオクに出た。落札相場は一般的な中古価格よりも安いのでもしかすると手に入るか?と入札したら多少競ったものの予定通りの金額で落札できた。



無事到着した初めてのMarshall。どんな音かな?とさっそく音出ししてみるとおーMarshallの音がする。けどやっぱり爆音だ。(笑)
マスターボリューム付いてるけど、このアンプはゲインだけ上げてもそんなに歪まなくてゲインもマスターボリュームそこそこ上げてやらないと歪まない。出力0.5Wでもかなりうるさいのでアッテネーターはやっぱ必要だ。
アッテネーターを通すとハイが出なくなる(音がこもる)のだけど、TILTというツマミをいじるだけでだいぶ抜けの良い音にできるしPresenceも良く効くのでアッテネーターを通さない感じにだいぶ寄せられるのはとても良い。エフェクターのセンド・リターンもラインアウトも付いてるあたりPrincetonと違って今どきのアンプって感じだ。音がデカいってこと以外はとても扱いやすいアンプだと思う。音の好みは現時点ではPrincetonの方が好みに感じてるけど、どちらもまだ大した時間鳴らしてないので、これから色々いじって自分の好みの音に仕上げてからの判断かな。

とりあえず音撮りした動画。ソロがテキトー過ぎる。^^;
ので追加で撮った。こっちはライン入力でDAW録音と重ねてある。

◯Hughes&Kettner SPIRIT OF Vintage
もう1台はこれまた初めて手に入れたメーカー Hughes&Kettner の小さなヘッドアンプ。


Marshall Origin20C を手に入れてアンプが4台になってしまい、場所のこともあるのでBOSS NEXTONE を手放すことにしたのだけどバンドの練習は基本オンラインなので3時間以上真空管アンプを使いっぱなしだと真空管の消耗が心配。電気代も今は高いし。
ということでオンラインメインのトランジスタアンプがあると良いかな?となってあれこれ探すうちにHughes&Kettnerの SPIRIT OF Vintageというのにたどり着いた。幅20センチに満たない小さなアンプだけど最大出力は50w。出てからしばらく経ってるようで運良く処分価格のものがあったので年明け早々ポチった。まだ売りに出してないけどNEXTONEを手放して入る金額よりもずっと安いはず。
電源投入すると青く光るのは普通サイズのヒューケトのアンプと同じ

このSPIRIT NANOというシリーズには3種類あってVintageは一番歪まないタイプ。ツマミが4つだけとシンプルなコントロールだけど中央のSAGGINGとTONEが特徴的でGAINと組み合わせると意外に幅広い音作りができるみたいだ。基本的に癖のない音質でエフェクターとの相性も良い。オンラインメインとは言えスピーカーから鳴らしたい時もあるだろう。そういう時はMarshallのスピーカー(16Ω)にも対応してるのでそっちで鳴らせばオッケー。
ACアダプターと合わせても1キロほどの重量なのでキャビネットの問題をクリアできるなら京都のイベントにこのちっちゃいアンプとエフェクターだけ持ってけば事足りるかも?イベント会場にもMarshallのアンプが常設してるので上手くすればつなげるんじゃないかと思ってる。

こっちはMarshallよりもちゃんと弾いてる?音はライン録り

2023年12月1日金曜日

ついに!Rozeoがやってきた!2

 3年前の今頃我が家にやってきた フルアコのRozeo その頃は一度はフルアコを手にしてみたいという思いが強くて購入したけど、なかなか使いこなせないままになっていた。
その後何本かセミアコを弾くうちにRozeoのセミアコどんなかな?と思ってチェックすると小ぶりなのにボディの鳴りが良いらしく、かつ軽量らしい。ところが、元々生産数の少ないRozeoなのにセミアコは更に少なくて、市場に出るとあっという間に完売してしまう。1年くらい前にパラっと出た時カラーは好みじゃないけど買ってしまうか?と逡巡してる間に売り切れてしまった。(まあその間他のギター買ったりしてるから資金が無かったのもある)

10月中頃にとあるショップのSNSで「Rozeoセミアコ生産中、今回は3色展開」というのが出てたのを見て、欲しかったサンバーストが出るのがわかった。11月に入ってまず売れ筋のナチュラルが出て、案の定売れるペースが早いのを見て、サンバーストは待ってる人が多そうだから取り合いになるか?それなら予約するか?と取扱店に問い合わせたら、11月中旬ごろの入荷で先行購入ならOKということだったのでモノも見ないで決めてしまった。
そして2週間ほどで待望の入荷&発送メールが入り数日後についに届いた!
Ladybug-CB CM VS
Ladybugはこのボディのシリーズ名、CBはセンターブロックつまりセミアコ、CMはカーリーメイプルでボディ材を表してる。最後のVSはヴィンテージサンバーストなんだけど、このVSは3年ぶりくらいに生産されたんじゃないかと思う。早まらずに待ってて良かった!
プレーンなスプルーストップのフルアコと違ってゴージャスな虎目。個人的にはこんなに派手じゃなくても良いのだけど。

セミ・フル2本並べてみると全く同じに見える。
重量はセンターブロックがある分1キロくらい重い(測ってないけど)

バックもサイドも虎目


FホールはRozeo独特の形状でこの形もフルアコと同じ

ストップテイルピースにTOMブリッジ。
生で鳴らしてみると噂通り小さいボディの割りに生音がデカい。センターブロックの素材や形状が工夫されてることによるのだろう。(一言じゃ言い表せない形をしてる)

ハムバッキングピックアップはオリジナルらしい。アンプの出音を聞くと一般的なハムバッカーよりもちょっと高音が出る感じがした。ワイドレンジハムバッカーほどじゃないけど結構使いやすい音だと思う。それと、昨年手に入れたVG SH-90 同様にサスティーンが長い。ナットとか特別な素材を使ってるようには見えないので、寺田楽器の長いギター製造の歴史の中で培われた技術が隠されているのかも、と思う。

ハイクラスモデルではないので指板のローズは標準的なもの。フレットエッジの処理とか丁寧だ。それとセミアコはバインディング有り。

ネックはマホガニー。シェイプはフルアコと同じだろうと思ってたけど若干細身(薄い?)に感じた。

ヘッドの形状はフルアコと同じ。表面の突板がこっちのほうが濃いくらいの違い。そういえばこのヘッドのRozeoのRの部分がFホールの形になってるというのを最近知った。

ペグはGotoh製

よく見ると510って入ってるのに今回初めて気づいた。(笑)

ボディサイズがレスポールを2まわりくらい大きくしたくらいで、重量が3キロちょっとと軽量なので抱えててとても楽。ネックの高さとかテレキャスに近いかも。そしてなにより弾きやすい。出荷時の弦は.010のゲージだから普段使ってるのより太いけどチョーキングが楽にできるのはスケールやネック・ヘッドの仕込み角などが関係してるんじゃないかと思う。難を言うならハイフレット(の低音弦側)がボクの手では届きにくい。でもだいたいそんなとこ使わないし、どうしても使わなきゃならない時はギター持ち替えれば良いだけのこと。(笑)

一発で気に入ったので安心して手持ちのハコモノ2本(Rozeo フルアコとEXRUBATO )を嫁に出すことにした。

2本出して1本買ったので資金的にもスペース的にも問題なしだ。(いやいや2本とも売れて初めて資金問題はクリアでしょ 笑)
※近いウチ試奏動画撮ってアップしたらここにも追加します。