2023年10月21日土曜日

ジャパンヴィンテージを入手


 ヴィンテージアンプを手に入れてしまったものだからギターも同年代のものがあったら良いよな、なんて考えてしまった。が、70年代といえどもさすがにFender製は手が届かないのでジャパン・ヴィンテージならと探し始めた。
70年代の国産だとほぼほぼストラトモデルしかない。その中で自分なりに付けた条件が
・70年代ストラトならラージヘッド
・メイプル指板は後で痛い目に遭うのでローズ指板
・できるだけ70年代ストラトに近い見た目
・メーカーはTokai、Greco、Fernandes、Aria ProⅡ、YAMAHAあたり
これで探すと70年代に生産されたものので比較的安いギター(5万以下程度)はほとんどがメイプル指板でローズは滅多にない。あってもスモールヘッドだったりとなかなか良いのがない。あと70年代のものは表面は良いんだけどネックが4点止めが多く本家ぽく3点止めはやっぱり少ない。

その後チェックしていくうちに国産コピーモデルは80年代に入ったあたりがピークらしいという話を知った。確かに80年代のギターはネックが3点止めになってたりローズのラウンド貼りだったりと結構忠実なものが多い。ってことで見た目は70年代風で80年代初頭のものをオークションやデジマートでチェック、最終的に40年経ってるギターを買うならやっぱちゃんとした楽器屋からのが良いだろうと都内のショップから購入。

Tokai Silver Star '83(TSS-48)

型番通り当時¥48,000だったギターだけど、ネックを握った瞬間に作りの良さを実感した。貨幣価値を調べた中で一番高かったのが1.7倍というものだったので、それで換算すると8万ちょっと、更に材料の違いを勘案すると新品価格10万ちょっとってくらいだろうか。そう考えると確かに、って感じがする。
PUは当時はハイパワーという謳い文句だけど今弾くとパワーはそんなにない。でも、クリーンでとてもキレイに鳴ってくれる。さすがに線は細いけどブースターを通せば十分使える、というか良い音だ。ノイズ出るか?と気になったけど全然問題レベル。導電塗料塗る前のFender MEXの方が酷かったくらい。

ブリッジにはサビがなくすごくキレイ。まあショップで掃除してるんだろうけど、このあたりは古いギターなら錆びてて当たり前なので結構意外。
この木目を見ればわかる通りボディ材はセン。ショップの商品ページにはアルダーって出てたけど違うだろうなと思ってた。ネット上に当時のカタログをアップされてて、それには上位機種まで「センもしくはアルダー」となっていた。このギターは下から2番めなのでセンしか無いんじゃないだろうか。重量は3.3キロとのこと。以前持ってたグレコのテレは同じセンでも結構重かったので個体差があるのかもしれない。

ちょっと前まではこのデカいヘッドは嫌いだった。がMomoseのテレDXを手に入れて目が慣れたみたいで、これはこれで悪くないって感じ。
Fenderは70年代は「F」が刻印されたカバー付きのペグだったと思うけど、こちらはロトマチックタイプが付いてる。使いやすさはこっちだと思う。ヘッドには何ヶ所か当てキズあるけどさほどじゃない。
指板はローズのラウンド貼り。手が込んでるよなー
ラジアスは本家よりもだいぶ緩い。いつかフレット打ち替える時に少しゆるくしてもらおうかと思ってたけどこのままでイケル。フレットはオリジナルで減ってはいないけど元々低いタイプなので結構弾きにくい。
背面だけじゃなく、ボディ全体にキズは少なく程度はかなり良い。バックパネルがちゃんと付いてるのもなかなか珍しい。
この3点止めプレートが選ぶ時に結構重要だった。コピーモデルなんだから正確じゃなくても良いのに。(笑)
ボディを良く見てみると、塗装が痩せたのか薄っすらと木目が浮き出してる。ラッカーならバリバリにウェザーチェックが入るんだろうけど、この程度で済んでるあたりはさすがウレタンと言うべきか。
70年代のストラトは本家もウレタンだったので、ラッカーでなくちゃってことはない。

早速音出しの動画撮った



めったに使わないハーフトーン+オーバードライブ。この音が上手く出せないから使わなかったんだけどこれは使いやすい音だ。これからはハーフトーンで歪ませるのもアリだなって思わせてくれたギターだ。
ゆくゆくはもう少し背の高いフレットに打ち替えたい。サスティーンとかは問題ないけど、フレット打ち替えのついでにナットをオイルドボーンに変えれば更に良い音になるだろうと期待してる。来年あたりかな~

2023年10月4日水曜日

アッテネーター導入&ボード作り直し

●アッテネーター導入 

先日購入したヴィンテージの Princeton Reverb は爆音過ぎて歪むほどの音量を室内で出すのは不可能なのでアッテネーターを導入。Yオクで個人ビルダーが製作したものが手頃な価格で出ていたのを落札。
アンプとスピーカーの間に付けてマスターボリュームを外付けしたような感じだ。ラインアウトも付いてるので、スピーカーから音を出さずにオンラインのバンド練習にも使える。
が、フルテンにして確かに歪ませることはできるんだけど小音量だと全然迫力がなくてちょっとガッカリ。ラインアウトさせた音もやっぱり薄っぺらい音になってしまって、オンラインならこのアンプを使う必要は無いって感じ。

その後色々試したらある程度の音量(アッテネーター無しでボリューム3~4くらいの音量)まで出せばアッテネーターを通しても音は良くなるのがわかった。アッテネーターを通さずにこの動画くらいに歪ませたらとんでもないことになるので買って間違いじゃなかった。


●ボード作り直し

アンプ購入前はあれやこれやとエフェクターが増えて、こんな感じだった。
まあなくても良いようなものもあるんだけど、30年くらい前に使っていたケースにぴったりな感じだった。ここから使わなくても良いなってのを省いたのがこの状態。
自作のボードにギリ乗らないくらいだった。こうなるとチューナーが乗るボード作りたくなる。ってことで図面書いて材料揃えて製作開始。
材料は1×4の端材と9ミリ厚×60ミリの板材。面ファスナーは前のを作った時のが余ってたから、買い足したのは板材2枚と取っ手だけで¥1,000もかかってない。
幅は500ミリくらい。奥側のエフェクターは前のボードに乗ってるんだけど10センチ長くなる。
仮組みでサイズ確認できたら一旦バラしてステインで着色~本組み
面ファスナーを貼り付けた上から取っ手を取付けて完成。横から見るとスランとさせているのがわかると思う。この斜めに切る加工が一番面倒だったかな。
裏面にも面ファスナーを貼ってパワーサプライを取り付けられるようにした。
が、ここで問題発生。取っ手が邪魔でチューナーのジャックが塞がってしまってた。チューナーは単体で使う時もあるから面ファスナーで固定しなければ良いか。(笑)
ひとまずキレイに収まった。
翌日やっぱチューナー固定できるようにしたいなぁって思ってあれこれ考えてゲタ履かせることにした。適当な厚みの端材を面ファスナーで固定してチューナーを浮かせた。これでジャックの抜き差しオッケー
更に裏側のパワーサプライを面ファスナーで固定したら面ファスナーは問題ないのだけど、それを貼る両面テープの粘着力が足らなくていつの間に落ちてしまうので、PCとかの配線を結束するテープで固定した。ここはもう少しスマートに固定できるようにしたいな。
最後に底面に滑り止めのスポンジゴムを貼ってひとまず完成。面ファスナーが効いてるからこんな風に立てかけておける。
今自分がやりたい曲ならこの構成で大丈夫なんだけど、見ると欲しくなるのがエフェクターなのでいずれまた構成が変わる可能性は十分ある。その時はまた作り直しになるかもしれないな。(笑)

2023年8月25日金曜日

ヴィンテージアンプを買ってしまった

 たくさん持ってるのに、凝りもせずギターが欲しい。
目下欲しいギターは生産数が少なくて年に2回ボーナス時期を見計らって生産されてる感じ。4月頃に一度出たのだけど3月にVanzandt買ってしまったせいもあって躊躇してる間に売れてしまった。次は11月頃かな?と思いながらもそれまでに中古が出れば良いなと、資金作りのためにES-335を放出した。
 6月末には委託販売先で売れていたのだけど、急ぐ理由もないのでそのままにしてしまって販売代金を受け取りに行ったのは盆前だった。代金を受け取り、無駄話してるとFenderのChampが目についた。長年ギター弾いてるけどFenderのアンプを手にしたことが無いので、欲しいギターがなくなったらChampの現行モデル買おうかな~とか思ってた。そしたらお店の方が「それより奥のPrinceton Reverbがおすすめだよ」と。見れば'75製造のシルバーフェイス期のリアルヴィンテージアンプが置いてあった。
なぜおすすめかというと、消耗部品類をつい最近交換したばかりで、当分の間はノーメンテで使えるということ。あと数年で生産から50年経つアンプが今のアンプと同じ感覚で使えるのは確かにお得かも。価格は売れたギター代にちょっとおつりが来るくらいと心が揺れない訳がない。

 でも、数年後には買うかも?と思っていたアンプを今買ってしまったら、欲しいギターは買えない。ということでその場は諦めて帰路についた。が、道々思いを巡らせた。現行Princetonの新品と価格は同じくらいだけどハンドワイヤードなんだよな。現行Princetonにもハンドワイヤード版あるけど30万超えだ。ということはハンドワイヤードのヴィンテージの方が新品より安い。しかもメンテ済みとかなりお得だ。このチャンスを逃したらヴィンテージアンプを持つことなんて二度と無い。ギターが欲しいと言っても”ねばならない”もんじゃない。(いやそれはアンプも同じだけど 笑)
積み立ててるギター資金が来春には満期になるから、後回しにしても来春には買える(はず)。今あるものを逃す手は無いと自分を納得させてショップに盆明け試奏に行きますと電話入れた。

 で盆明け早々試奏に行った。まあ音出してしまったら買うよね。(笑)
ついにリアルな銀パネを手に入れてしまった。60年代のブラックフェイス期と比べると評価は落ちるみたいだけど、自分が初めて見たフェンダーアンプがこの時期のツインリバーブだったので、これぞフェンダーってイメージがある。



まもなく50年という割にはかなり程度が良く、メッキパーツに多少サビが浮いてるものの動作は良好。と言いたい所だけど、実は試奏して持ち帰ったらいきなりリバーブが効かなくなった。
ショップに電話したら「リバーブユニットと本体をつなぐジャックの接触不良が理由な場合が多い」というのでジャックを抜き差ししたら無事復活。接点復活剤で清掃したらその後は問題なく動いてる。

真空管はプリ管パワー管共に3本ずつかな?(ちゃんと数えてない)
今のフェンダーアンプでも安いモデルは整流管はソリッドステートだけど、この頃のはもちろん真空管を使ってる。
スピーカーは10インチだけど迫力ある低音が出る。これはスピーカーだけじゃなくキャビネットのおかげかもしれない。測ってないけど20キロまでは無いくらい(17~8キロくらいか?)なので現行モデルよりもだいぶ重い。
12ワットのホームユースのアンプ、とはとても言えない爆音アンプ。(笑)
Princetonにはスタンバイスイッチが無い。真空管の劣化が早いらしいけど、どのくらいなのかは使ってみないとわからない。
スピーカーの下に見える黒いビニールのバッグの中にリバーブユニットが入ってる。フェンダーのスプリングリバーブってボヨンボヨンしてるイメージだったけどすごく上品な効き方で好印象。
ワンボリュームではとてもじゃないけど歪むところまで上げられない。シングルコイルで3~4、ハムバッカーだと2~3が限界。それでも十分良い音なんだけどできることならもっとボリューム上げたい。恐る恐るフルテンにしてみたけどあまりの音量に耐えられなかった。(笑)
手に入れるまで知らなかったけどボリュームツマミを引っ張るとブーストされる機能が付いてる。それでなくてもデカい音が出るのに、更にブーストしたら強烈な音量になる。しかもEQのレベルが強調されるのかそのままだと耳に痛い。爆音が許される場所でフルテンでブーストしてみたい。アッテネーターを手に入れる方が早いか?
サランネットは年代なりのヤレ感はあるけど破れもなくとてもきれいだ。
純正のカバーは厚手でこのカバーのおかげでサランネットが無事で居られたのかもしれない。
とてもじゃないけど歪ませるのは無理なのでエフェクターに頼るのだけど、ソリッドステートアンプで重宝していたプリアンプSilkDriveとの相性が悪い。せっかくのクリーンな音がボヤッとした感じになってしまうので、SilkDriveを外しめったに踏まないオーバードライブも外したらだいぶシンプルな構成になった。以前作ったボードにあらかた乗るようになったけどチューナーがはみ出してしまうので、チューナーまで乗るボードを新しく作ろうと思案中。
スマホ動画だけど一応撮ってみた。が、音の良さが全く伝わらない。
悔しいのでマイクで拾ってDAW録音もやってみたけど、所詮小音量では音の良さを感じられるほどの違いが出てくれない。直に耳で聞くと小音量でもすごく良い音なのでとても残念だ。
大音量で鳴らした音をマイクで拾うのが理想だけどそれは現状不可能。やっぱアッテネーター買おう。また機材が増えてしまう。^^;