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2024年8月17日土曜日

三たび Thinline

 エレキギターを弾き始めた頃はどのギタリストが好きだったとか関係なくレスポールが好きだった。最初に買ったのはTokai のレスポールだったし、最終目標だったらトラ目も手にした。けどあれこれと色々なギターを弾くうちに自分はシングルコイルの音が好きなんだと自覚した。それも多機能なストラトよりもシンプルなテレキャスの方がより好みだと思うようになって、レスポールも手放してしまった。
 テレキャスは友人から譲り受けた American Vintage 52 Telecaster の他に Momose のデラックスタイプ、そして Vanzandt TLV-R3がある。普通のが2本とハムバッカーだ。となるとやはりシンラインが欲しいよなー
 実は過去にシンラインがあった時期が2度ある。
1本目はGreco のSpacy Sound 72'シンラインのコピーモデルだけど、このギターのPUはワイドレンジ・ハムバッカーとはとても思えないものだった。おそらくカバーだけで中身は普通のハムバッカーだったんじゃないかと思う。


次に手に入れたのが Fujigen のシンラインモデル
こっちは69'モデルだけどフロントがハムバッカーだった。悪いギターではなかったけどフロントとリアのバランスがイマイチに感じて別のギター購入資金として手放してしまった。


 3本目のシンラインはやはり前後シングルPUのが良い。
でもシンラインって基本メイプル指板なのが問題。デジマートで69'タイプでローズ指板のものをずっとチェックしてたけど手に入る価格ではまず見つからなかった。
 これはもうメイプル指板を手に入れてネック交換するかオーダーしちゃうしかないか?という思いが強くなってた矢先にデジマートで中古の Fender American Originalシリーズのシンラインを見つけて衝動買いしてしまった。メイプル指板じゃねーか!という声が聞こえてきそうだ(笑)


 American OriginalシリーズはAmerican Vintageシリーズの後継モデルで、今のAmerican Vintage Ⅱになるまでの短い期間(3年くらい?)作られたモデルでAmerican Vintage ほどヴィンテージ志向じゃなく、今どきのギターぽい所もあるシリーズだ。わかりやすい所だと指板Rが9.5インチと緩くフレットもナロートールが採用されてるので弾きやすさを求めるならこっちなんだけどヴィンテージ好きには中途半端と思われたのかAmerican Vintage がⅡになって復活した。

 自分はアールのキツい指板+低いフレットでチョーキングの時に音が詰まるのが嫌いなのでこの仕様は大歓迎。しかも高めのフレットのおかげでチョーキングがやりやすいので、潤滑油を併用すればネック交換不要かも?と思える。(将来的にはわからなけど)
そんな訳で手に入れてまだ数日の今の段階ではとても良い買い物をしたと思ってる。

ブリッジ周りはサビ一つなくてまるで新品みたい

9.5インチRの指板は見た目も緩い

フレットはナロートール、と言うには少し太い。JESCAR#55090に近いかな。チョーキングで指先が張り付く感じはあるもののこまめに潤滑油を塗ることで許容できるくらいに改善できる。ってことはこの前ネック交換した American Vintage 52 Telecaster もなんとかなったのか?

ピックガードは白の3プライ。ホワイトパールが好みだけどこれはこれで悪くない。

トップにポツっと打痕が・・・と思ったら塗装の欠けだった。目を凝らさないとわからないくらい。
ラッカー塗装ということだけど、多分ベースはウレタンのいわゆるトップラッカーなんだと思う。でないと価格的に合わないはず。

バックもすごくきれい。よく見ると下側辺りに浅い傷が数ヶ所。
重量は3キロほどと手持ちのテレキャスの中では最軽量。


ペグはFマーク入り。動きは少しキコキコする感じ

シンラインはトップ側を削って裏から蓋をする構造なんだけど、サイドを見るとそれがわかる。黒いシミが見える部分が蓋。

ケースに入ってた付属品。おそらく新品時に付いてたタグの類もすべて揃ってると思う。こんなに色々付いてきた中古は初めてだ。


ケースももちろんFender純正のハードケース

なんとハンドルにはカバーが付いたままだし、ハンドルに付けられてたタグもそのままだ。前のオーナーは新品のまま持っていたかったんだろうな。

 音はザ・テレキャスって感じ。当たり前の話だけど。
デジマートの紹介記事では「チェンバード構造によりエア感が加味されて・・・」みたいなこと書いてあるけど、それほどの違いは感じられない。ただフロントPUがこもる感じがしないのは使いやすいと思う。
サクッとルーパーかまして撮った動画。バッキングがセンター、ソロが前半フロント後半リアに変えて弾いてる。

 デジマートで何年もチェックしていた69タイプのシンラインは。それまでに何本も見てきたし、今回のと同じようなスペックのはたくさんあったと思う。けど、欲しいという気持ちには全くならなかった。それがこのギターを見た瞬間に「これだ」と即座に在庫確認のメールを入れたんだからわからないものだ。(笑)

2024年6月2日日曜日

ネック交換

 90年代の終わりごろに友人から譲ってもらった Fender American Vintage Telecaster は90年製で、今持ってるギターの中で一番古いギターだ。一時は「これ1本あれば他はいらない」って思うほど気に入ってる。


 しかし、自分はメイプル指板が苦手だ。
25年くらい弾いて今更って話だけど、その間弾き込めば慣れると思ってたけどダメだった。
 メイプル指板は表面が塗装されているのでチョーキングする時の指の滑りが悪い。それを無理にチョーキングすると最悪爪を剥がして流血となる。(このギターじゃないけど実際にやらかした)
力入れすぎるからそうなるのはわかってるんだけど、40年以上弾いてすっかり手癖になってしまってるから、今更それを矯正しようにもやりようがない。
 そのせいで最近はケースに入ってる時間が長く、いっそのこと手放すか?と考えたりもした。ローズ指板のテレキャスは1本あるんだし数本まとめ売りしてカスタムショップいっちゃうか?とかも考えたけど決断するほどじゃなかった。

 あれこれ考える中にネック交換という手段もあった。最初はバタースコッチブロンドのボディにローズのネックってどうなんだ?という見た目を気にしていたのだけど、70年代にはその組み合わせがあったのを知って、なら良いかと。
 そのタイミングで Hybrid II Telecaster Neck という国産のネックが比較的手に入りやすい価格で販売されたので購入。この時このハイブリッドとヴィンテージタイプの2種類があったんだけど、ハイブリッドは指板アールが少し緩くフレットも高めで弾きやすそうだったのでこっちをチョイス。


オリジナルと並べるとオリジナルの雰囲気がすごすぎる。(笑)


で、例によって Utsu工房 さんに交換を依頼。
無事入れ替わった。ペグなどは取り外すとヘッドの塗装を剥がしてしまいそうだったので新しいペグを取り寄せてもらった。




ハイブリッドはツバ出しの22フレットだ


ヘッドの色が白すぎるのだけどこればかりは仕方ない。そのうち日焼けで変わってくるだろう。(それまで自分が生きてれば 笑)


どうせ新しいペグを付けるならとゴトーのロトマチックタイプにしてもらった。ヴィンテージの雰囲気はないけど、チューニングのしやすさはこっちだ。どうせネックだってハイブリッドなので気にならない。
ネック裏はサテンフィニッシュでサラサラしてる。Vanzandtのネックほどじゃないけど悪くない。(Vanzandtの塗装が良すぎるんだよな)


さっそく弦を張り替えて弾いてみると、めちゃくちゃ弾きやすいギターになった。オリジナルのネックは指板アールがきついからハイフレットで音づまりが無いよう弦高高めだったのが、今どきのギター並みに低くセッティングしてくれた。


 30年近く触ってきたギターなので、その弾き心地も体が覚えてる。なのに弾くと全く別のギターという、脳がバグるような不思議な感覚になった。まあそれも始めだけですぐに慣れちゃうだろうけど。

 これならまだまだこのギターを弾いていける。交換して良かった。
ギター買い替えるよりははるかに安く上がったことより、このギターを手放さずに済んだことが嬉しい。

2022年1月19日水曜日

Vanzandt TLV-R3 Custom がやってきた!

去年ES-335を購入したが、その資金はレスポールを手放すことを前提にしていた。
そのレスポールを委託販売した所予想外に早く買い手が付き、335の購入資金を回収出来た上に多少の余裕ができた。
そこで前々から欲しかったローズ指板のテレキャスターを探し始めた。(いや、正確には335と並行で探してた)手元にはFender American Vintage 52 Telecaster があるがメイプル指板+ヴィンテージタイプの低いフレットで、自分にはちょっと弾きにくいと思う時があってローズ指板はどんな感じなんだろう?とずっと思っていたのだ。

レスポールとの入れ替えならFender カスタムショップのテレか?それ買っちゃったら、もう次が欲しいとは思わないだろうから良いな、といろいろチェックしてみたが自分好みのものがなかなか無い。あっても5~60万いやもっと・・・とても手が出る価格じゃない。

そうこうしてるウチに、Fender CS 以前からここのは良さそうと思ってたVanzandtに欲しいタイプが出た。カスタムモデルという触れ込みで虎目のメイプルネックに22フレット仕様。そしてボディカラーがホワイトブロンド。この色をずっと探していたのだ。
ただ、335を買ってからまだ数ヶ月だし買うのは年が明けてから、カードの締日を調整して1月後半か?と思ってた。それまでに売れてしまった時は、レギュラーモデルを見つけてあったのでそっちで手を打とう。
と思っていたら、大晦日直前に正月の初売りで一気に値下げすると出た。これは悠長なことは言ってられん!人気あるから、ずるずるしてたら買われてしまうだろうと、大晦日の夜眠い目をこすりながら日付が変わるのを待ってポチった。1月1日の0時6分だ。(笑)
ポチったものの、そのショップは2日まで休み。3日になって在庫確保の連絡があり4日についに到着!

自分が欲しいと思っていたテレキャスターそのものだ。
届いてケースから出した瞬間軽っ!と感じた。これも含めて3本あるテレのうち一番軽い。
R3 はアッシュボディにローズ指板、ワンプライのピックガード。テレキャスターがメイプルネックからローズ指板に移行する過渡期の1959の仕様に近い感じ。

マダガスカルローズのスラブ貼り。

ピックアップメーカーとして有名なブランドだけど、国産ギターでPGMが制作している。

ブリッジのサドルがネジ状になってるのは60年代風かな。

PUセレクターやコントロールノブの形状も50年代コピーのヴィンテレとは全然違うことに届いてから気づいた。だからダメって話じゃないけどね。(笑)

ツバ出しの22F仕様。よりヴィンテージを目指すなら21Fの通常モデルを選ぶべきだろうけど、その辺全くこだわってないので、使い勝手の良い22Fでラッキーって感じだ。

極薄ラッカー塗装で有名なVanzandt、うっすらと木目が透けてる。知人の話では爪を立てただけで剥がれるくらい薄い塗装らしい。吹きっぱなしというほどではないけどピカピカでもない塗装、すごく雰囲気がいい。


ネックにはうっすらと虎目。
ボク的には虎目でなくても構わないんだけど。

ネック裏の塗装はまさに吹きっぱなしって感じ。
ちょっとザラついた感じはサテンフィニッシュともまた違ってなかなかいい。
それよりもネックシェイプがものすごく好みだった。Fenderヴィンテレよりも若干丸みを帯びた感じなんだけどそれがとてもしっくりくる。

指板も素晴らしい。335の指板が良くて「さすがギブソン」と思ったけど、Vanzandtも全く引けを取らない良い指板材を使っているのがわかる。

音はヴィンテレとは全くの別物だった。音についてはまた別の機会に比較しながら書いてみたい。

2020年5月19日火曜日

Momoseが帰ってきた

昨年末に中古で購入したMomoseのテレキャスターデラックス。
購入後トーンポットの不調などを自分でメンテしていたのだが、その後もボリュームポットに不具合が出たりで、あれこれいじってるうちに自分で症状を悪くしてしまった。
こうなってはプロの手に任せるべきだろうと、例によって笠間市のUtsu工房さんにリペアをお願いした。


どうせリペアに出すなら、気になっていたところをいっぺんに直してもらうことにした。
・不具合の出ていたボリュームポット・トーンポット全交換
・何かのタイミングでノイズが出ることがあったので、配線に不具合があるのかも?と配線のチェック
・1~2弦の7~8フレットあたりだけが微妙にビビる感じがしたので、フレットのチェック
・3弦・4弦のペグにガタつきがあったので交換ついでに、クルーソンタイプからロトマチックタイプに換装

以上をお願いしたのが2月半ばごろ。
「少し時間もらいます」とのことだったので、あまり気にしてなかったけど、4月に入っても帰ってこないので問い合わせたら、ペグが入荷しなくて遅れてるとのことだった。どうやら、予定していたペグが廃盤になり、新しい型の入荷が遅れた模様。

そんなこんなで、ほぼ3ヶ月近くかかってようやく先週帰ってきた。(嬉)
お願いしたことだけでなく、ネックや弦高など一通りのチェックをやってくれるのがUtsuさん。当然弾きやすくなって帰ってきた。


フレットは、微妙に問題のヶ所の高さがずれていたらしく、調整してもらってビビリ解消。とは言うものの、3ヶ月前の状態をすっかり忘れてしまったので、多分改善したと思うとしか言えない。(笑)
弦高を調整してもらったおかげで、戻ってきて弾いてみたら「あれ?こんなに弾きやすかったっけ?」と思うほど変わった。元々高めのフレットが付いているから弦高も高くて良いんだろうと思ってたけど、調整してもらったら、まるで別のギターか?と思うほど弾きやすくなった。これぞプロの技だ。


ペグは元はGotohのクルーソンタイプが付いていたけど、ガタツキのあった3・4弦ペグ以外もイマイチフィーリングが良くなかったので、思い切ってロトマチックタイプに変えてもらった。取付穴の径が違うのでヘッドの加工が必要なので、ここはプロに任せるのが無難。
ペグを変えると、質量の差で音が変わるという話を聞いたことがあるけど、そこまで音質にこだわりがあるわけじゃないので、チューニングの快適さを優先した。


クルーソンとは取付け方法が変わるので元のネジ穴が残る。そこをキレイに埋木してくれてる。埋木はメイプルを使ったとのこと。もし自分でやったら、竹使ったかもしれないな。(笑)
やはりロトマチックタイプの方が動きがスムースで、チューニングがすごくやりやすい。クルーソンだと「もうちょっと」ってところから微妙に動かしたとたんに「ピキーン」となってガクっと狂うことが多いけど、ロトマチックはそこが調整しやすい。

手に入れて2ヶ月くらいでリペアに出して、帰ってくるまでにそれ以上の時間がかかったけど、納得のリペアで大満足だ。

2019年12月30日月曜日

世話の焼けるヤツだ

先日手に入れたMomoseだが、試奏した時には気づかなかったトラブルがいくつか見つかった。
まず、3弦と4弦のペグに遊びがあった。特に3弦のペグは、結構な遊び量でできれば交換したいくらい。
もう一つが、フロントのトーンが効かなかった。たまにガリっとなって効く時もあるけど。レスポールの時みたいに、音が小さくなるわけではないので、PUの断線ではなくポットに問題がありそうだ。買ってすぐのことなので、楽器店に持ち込んで修理してもらえば良いんだろうけど、高速代やら燃料代を考えると簡単には行けない。預けに行って取りに行ったら都合2往復、パーツを取り寄せて自分で交換した方がずっと安い。
ということで、Momoseに問い合わせて、ポットのタイプやペグの型番などを教えてもらった。調べたところ、ポットはハムバッカーの場合500kのAカーブを使うのが一般的らしいが、ワイドレンジハムバッカーの場合どうなのかわからないので、念の為実際に付いてるものを確認してみた。

※Momose(というかディバイザー)に中古で購入したギターのことを問い合わせた訳だが丁寧に教えてくれた。もしかしたら「修理はお近くの販売店で」で済まされるかも?と思いながらメールしたのだけどこちらの疑問にはきちんと答えてくれた。おかげで、このギターが2015年生産だということもわかった。


ピックガードを外してみたら、特に配線に異常は見られず、やはりポット交換なんだなと思いつつ、問題のポットの型番を見るためにコンデンサを動かした。もし不具合がポットじゃなくて配線だったら、こんな風にちょっと動かすだけで復活したりするかもしれないな、なんて根拠のない期待をしてしまった。

見づらいけど、Mojo Tone とある。PUは間違いないみたいだ。あまりに高音が出るので、カバー開けたらシングルコイルだった、なんて嫌だなと思ってたので、これを見てホッと一息。まあ、これだけでは構造までは見えないのだけど。(笑)


一通り確認が済んで、組み直したらなんとフロントPUが鳴らなくなってしまった。
え?どういうこと?と慌てて、再度ピックガードを外してみたら、なぜかセレクターの配線が1本外れていた。後になって気づいたのだけど、ストラップピンのネジが、セレクターの収まるザグリ穴に突き出ていて、配線がそのネジに引っかかりやすいみたいだ。


ハンダで配線を付け直して無事元どおり・・・いや!元どおりじゃない!なんと、フロントのトーンコントロールが復活した!配線いじったら復活したりして?と期待したら、ホントに直ってしまったのだ!ラッキー!

喜んだのもつかの間、一晩たったら、今度はフロントのVolコントロールがガリガリ言い出した。昨日までなんともなかったのに、なぜだ?と思いつつまたもやピックガードを外し、チェックしてみたけどどこにも異常は見つからない。ピックガードを外した状態でツマミを回すとガリガリ言うので、今度こそポットか?と、Volポットに接点復活剤を吹いて、グリグリ回したらガリは消えた。良かった。

これで全部のコントロールが使えるようになった。なかなか手を焼かせるギターだぜ。

これは想像なのだけど、ボディのザグリが結構タイトなので、配線がちょっと寄ったりすると配線が引っ張られて接触不良が起きるのかもしれない。工場では手慣れた人がやってるから問題は起きないけど、素人がいじると不具合が出てしまうのかもしれない。なんだか「素人が手を出すな」って言われてる気がした。(笑)

とまあ、連続してトラブルには見舞われたけど、ちょっといじっただけで無事復旧できて良かった。どうやら当分は大丈夫そうな雰囲気なので、パーツの取り寄せは少し様子を見る。ペグの遊びは気にはなるけど使えないわけじゃないし、仮に取り寄せる必要が出来ても、既に型番は調べてあるのですぐに発注できる。
実は、特定のフレットがビビる感じがする。ネックの反りはないので、部分的にフレットが減ってるのかもしれない。さすがにすり合わせは自分では無理なので、どうしても気になるときはメンテに出そうと思うけど、それはまだまだ先のことだろう。

2019年12月20日金曜日

指を折ってMomoseが来た

9月の指を骨折した事故は、隣の車に傷をつけてしまったために自動車保険を使った。そのおかげで、自分の怪我の医療費も保険の適用になり、その他見舞金なども入り、ちょっとまとまった額になった。
来年以降の保険料の増額を考えると、大事にとっておいて保険料に当てるのが真っ当な考え方だけど、口座に入れっぱなしにしておいたらその後の入出金でどこかに消えてしまうのは目に見えてる。それはあまりに不毛だ。

せっかくの臨時収入を有効に使うなら欲しいギターを買う資金にするのが正解だ。

実は夏前から気になっていたギターがあった。
ケースに仕舞いっぱなしのレスポールを手放す代わりに、レスポール以外でソリッド2ハムを探してた。SGは形が好きじゃないので、エクスプローラーかFV?いやそれはさすがに。PRSはどうも派手過ぎる。なんて感じで探してたら、つくばのショップにMomoseのテレキャスター・デラックスの中古を見つけた。ボクはテレキャスターのシェイプが好きだ。これは良い!と思ったけど、レスポールを手放して初めて資金ができるのだから買えるはずがない。(じゃあなんで探してたんだ?というツッコミは無しで)中古との出会いは一期一会、いつ他の人に買われてしまうかしれないと思うと気が気じゃない。だからといって、モノも確かめずに通販で買うためにレスポールは売れない。うーむこれはどうしたものか?と悩んでいたタイミングでの事故だった。

怪我の具合が良くなるのを待ったり、イベントやら竿作りやらでタイミングを外し、見つけてから半年近く経った12/17にようやくつくば市の LINER NOTES を訪ね試奏。

Momose MTD2-LTD/Mと言うらしい

一番気にしたのはネックのフィーリング。メイプルネックのテレキャスは手元にAmerican Vintage ‘52 Telecaster があるが、イマイチ好きになれないフィーリングなのだ。シェイプは良いのだけど、ツルツルの指板に低いフレットが自分にはどうも弾きにくい。
MomoseのHPにこのモデルはもう載っていないけれど、フェンダー系のモデルのネックはラジアスやフレットは共通みたいなので大丈夫そうな気はするが、シェイプばかりは触ってみないとわからない。ショップがつくばで良かった。都内だったら気軽に試奏に行けないので諦めてしまったと思う。

で、弾かせてもらったら、ネックのフィーリングはとても良かった。サテンフィニッシュにナロートールのフレットはとても弾きやすかった。
ネックの反りもフレットの減りもなく、おまけにボディの傷は頑張って探さないと見つからないくらいの美ボディ。ついでに言えば、重量も3.4キロほどととても軽い。デラックスって色々付いてるから重いんじゃないかと思ってたけど、ウチのヴィンテレの方が重いと思う。


それと音と言うかPUが気になっていた。オリジナルのデラックスには、ワイドレンジハムバッカーという、ギブソンのハムバッカーとは構造の違うPUが搭載されており、全く違う音がするらしいのだ。以前GrecoのThinlineを持っていたが、そのハムバッカーの音は、まあハムバッカーならこんな感じだよねって音だったと記憶してる。↓の動画を見るまではフェンダーと言っても、せいぜいボディの違いによるくらいの音の差なんだと思っていた。


これを見て、オリジナルのワイドレンジハムバッカーがギブソンとは全然違うことがよく分かった。
実は、ハムバッカーなら別にどんなんでも良いと思っていたんだけど、この動画を見てから、できればオリジナルに近い方が良いと思うようになって、そうなるとフェンダーの現行モデルも果たしてどうなんだ?って感じになってしまった。
で、このMomoseに付いているのは「Mojo tone CLONE72」オリジナルと同じポールピースが磁石で出来てるそうなのでいけるんじゃないか?と。試奏した瞬間、レスポールと全く違う音が出てきて、おぉ動画と同じじゃないかと嬉しくなった。


レスポールのようなドーンという低音はない代わりにきらびやかな高音が出る。ハムバッカーでもテレキャスターなんだと感じられる音だ。カッティングをやると、すごく気持ちいい。という訳で、音もネックのフィーリングも一発で気に入り試奏5分で即決。



持ち帰って、自分のアンプで鳴らしてみるとこれまた良かった。レスポールに負けないパワーはあるしノイズは少ない。ブリッジPUはシングルほどキンキンしないけど十分ブライトな音が出るし、ネックPUも十分高音が出てくれて、感覚的にはシングルとハムバッカーの中間くらいな感じ。更に2vol2toneのメリットで、出音をいろいろとコントロールできる。この辺はホントのテレキャスター好きには邪道と言われるかもしれないけど、自分には何かと好都合だ。

オリジナル同様のストラトのラージヘッド。ボクはラージヘッドはどうしても好きになれないのだけど、デラックスのラージヘッドは許せる。何しろ、ストラトのヘッドが付いてるテレキャスターはデラックスしかないんだから。ちなみに、現行モデルのデラックスは普通のテレキャスヘッドだ。


ボディバックにも傷らしい傷は見つからない。ピックガードに多少のピックスクラッチは見えるけど、あまり弾かれてなかったギターのようだ。張ってある弦は新しそうに見えたのだけど、巻弦にささくれがあるのを見つけて、エリクサーだから新しく感じたんだなと納得したあと、MomoseのHPに工場出荷時の弦がエリクサーと出てるのを思い出した。もしかして一度も交換しないうちに売りに出したのか?
デラックスにはボディコンターが付いている。元々テレキャスターは構えやすいシェイプだけど、コンターのおかげで更に弾きやすい。


オリジナルは3点止めだけどこのギターは4点止めだ。だからダメって話じゃない。コピーモデルだからといって、完コピじゃなくちゃいけないなんてちっとも思わない。どんなに忠実にコピーしたってコピーはコピーだ。その分オリジナルよりもずっと弾きやすい。(に違いない。だって実物触ったことないもん 笑)


と言うことで、さっそく弾いてみた。


途中ミスってるのはご愛嬌。(笑)クリーンとクランチ、それぞれのピックアップで弾いて最後にカッティング。カッティングは、弾いてると気持ち良い音で鳴ってくれて、いつまでもカッティングしていたくなる。

とまあまさに怪我の功名で、思いがけずにギターを手に入れたが、自分としては良いギターを手に入れたと思う。ちなみに、このギターを手に入れようと思うきっかけのレスポールを手放す話は、リペアをしたおかげですっかり手放す気持ちがなくなってしまった。将来、どうしても欲しいギターが現れるまでは手元に置いておくことにした。
まあ、これだけキャラクターの違うギターなら2本あっても良いだろう。