2020年1月28日火曜日

自分を構成する?枚 -その3-柳ジョージ&レイニーウッド

前回までは、自分でレコードだったりCDを買ってはいないが、音楽的ルーツになったものを紹介したが、今回は自分でCDを買ったアルバムだ。と言っても、最初は友人からテープをもらい、その後CDで買い直したというもの。

アルバムジャケットをクリックするとAmazonのページに飛ぶので気になる人はチェックしてみて。

中3の時だったと思うが、後に高校のフォーク部の先輩になる人達がバンドを組んで、村の(笑)アマチュアバンドのコンサートに出ていたのを見た。他のバンドはベンチャーズのコピーとかだったけど、先輩たちはRCサクセションの「雨あがりの夜空に」とこのアルバムに入っている「雨に泣いている」をやっていた。
その時は知らない曲だったんだけど、高校に入ってからだんだんと覚え、このアルバムを持っていた友達からテープにダビングしてもらった。この中の「PUB」という曲は渋いというのはこういうことを言うんだな、と思わされた。



「雨に泣いている」は自分がバンドを始めた時に真っ先にやった。

他にも「コペンハーゲン・パーク」とか「フェンスの向こうのアメリカ」などなど全部好きな曲だ。そして、このアルバムを聞いて、初めてブルースという音楽の存在を知った。フォークとかニューミュージックはテレビから聞こえてきたけど、こんな渋い音楽は知らなかった。ボクのブルース好きの原点は柳ジョージなのだ。2本目に買ったエレキがGrecoのストラトタイプだったのはジョーちゃんの影響。

柳ジョージ&レイニーウッドやソロになってからのレコードは大人になってからかなり手に入れたけど、このアルバムを超える出来のものはないように思うが、レイニーウッド時代からもう1枚選ぶなら「Woman and I...」かな。2枚組の大作だけど、カバーも含め良い曲が揃ってる。



ソロになってからのアルバムは「BLUE STORM」までしか持ってないが、「VACANCY」が一番好きだ。



ジョーちゃんが亡くなって既に9年、同じ時代に活躍していたミュージシャンがまだまだ現役でやってることを思うととても残念だ。

2020年1月26日日曜日

ハムバッカー弾き比べ

去年の春以来、アコギやらMomoseやらを入手したおかげで、ケースにしまいっぱなしになっていたGreco SV-600を引っ張り出した。弦を交換しようかと思ったら、潤滑油兼弦の保護をしてくれるオイルのおかげで全く錆びてなくて、そのまま弾ける状態だった。


弾いてみるとやっぱりいい音だな~~
あ、そうだ、Momoseもハムバッカーだから、レスポールも入れてハムバッカー3本の音を弾き比べてみよう。

ということで弾き比べた3本のデータ

Momose MTD2-LTD/M(Telecaster Deluxe)2015
前回の弾き比べでも紹介したが、ワイドレンジハムバッカーは、ギブソン系とは全く違う音がする。澄んだクリアな音はシングルコイルかと思ってしまうほど。高音が際立っていて、トーンを4~5くらいまで絞ってギブソンのハムの10くらいに感じる。その代わりというのも変だがサスティーンは3本の中では一番短い。決してパワーが無いわけではないのだけど。

Gibson Les Paul Reissue 1990
レスポールは、昨年11月にフロントPUの不調でBurstbucker に交換した。
新しいPUだからなのかもしれないけど、フロントは一番パワーがあるように感じる。
以前はレスポールのクリーントーンは(特にリヤは)好きではなかったのだけど、最近は悪くないと感じるようになった。


GrecoSV-600 1980
数年前に中古で手に入れた80'製のセミアコ、ブランドはGrecoだが製造はFujigen。
既に40年経ち立派なヴィンテージギターだ。買った時にこのギターのことを調べたら、上位機種のSV-800のPU(PU-2)が付いてる時があるというので、見てみたらやはりPU-2だった。335よりもちょっと小さいボディに対してデカイヘッドが仇となり、立って弾くとヘッド落ちしてしまうのがちょっと惜しい。

弾き比べた動画はこちら。
最初全部1コーラスごとにつないだら、9分超えの動画になってしまったので再編集して短くした。(笑)

動画では、ギターのコントロールは全部10、アンプのセッティングはもちろん全て同じ。
こうやって弾き比べると、Momoseの音は全くの別物。シングルコイルのギターと比較してもどっちがどっち?ってくらいのトーンだ。他の2本と比べるとキンキンしてるように聞こえるけど、実際に弾いてるとクリアなトーンがとても心地よい。
レスポールとSV-600は同じタイプのPUなので良く似てるから動画だと違いがわからないかもしれないけど、レスポールの音はソリッドだけに(ピックアップの差かも?)音の輪郭がハッキリしてる。一方SV-600はセミアコだけに柔らかく丸みのある音だが、レスポールと比べると少しボヤッとした音に感じる。まあ、この差は良し悪しではなく、どっちが好みの音かって話だろう。あるいは、演る曲によって使い分けるのベターだと思う。2本ともサスティーンが伸びて、ソロを弾くと「あー楽だわ~」ってなる。

ところで、レスポールだけストラップをしていることに気づくと思う。これは、座って弾く時、重いボディのおかげで、ギターが自分が弾きたい位置よりも右にずれてしまうのと、ボディが小さいからネックが少し低くなり自分にはちょっと弾きにくい。なのでストラップでほんのちょっと上げて体の正面に来るようにしている。フェンダーのギターはテレキャスもストラトも、立っても座っても弾きやすいのは、その辺のバランスを考えて作られているのかもしれないな。

2020年1月21日火曜日

自分を構成する?枚 -その2-かぐや姫

その1では子供の頃に聞いたビートルズの話だったが、その2はこれまた姉の影響で聞いた(聞かされたか?)かぐや姫だ。
実は、かぐや姫は姉が持っていたカセットを聞いただけで、レコードやCDを買ったことはない。まあ、高校を卒業するまで自由になるお金がなかったので、欲しくても買えなかったのだが、大人になった時にはもうかぐや姫を聞きたいと思わなかった。前回のビートルズ同様、今は好きというほどではないけど、ギターを弾き始めたきっかけになったアルバムなのだ。

the KAGUYAHIME forever/かぐや姫
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正確な記憶がないのだが、自分が小学生の頃に姉が聞いていたような気がする。何しろラジカセは1台しかないのだから、姉が聞いていれば強制的に自分も聞かなければいけない。かぐや姫について詳しいことはわからないけど曲が頭の中に残った。
そして中学生になり、ブラスバンド部に入ったら先輩がギターが弾ける人で、休憩時間に練習をしてるのを覗いたらかぐや姫をやっていた。つい「この歌知ってます」と言ったら「俺が伴奏するからお前歌え」となり色々歌わされた。この先輩の影響でギターを弾きたいと思うようになった。

そして中3の冬休みの頃姉からギターを貰った。(姉はギターを買ったものの弾けずに放り出したんだと思う)で、フォークギターの教則本に載っていたのがかぐや姫の「神田川」「22歳の別れ」だったので、それでアルぺジオやスリーフィンガーを覚えた。




高校に上がるとフォーク部というのがあり、ブラスバンド部の先輩も入っていたので即入部。フォーク部は名前の通りフォークソングを弾き語りできれば良いので、歌本見ながら先輩後輩関係なくギターを弾いてただ歌うだけというとても楽な部だった。放課後3時過ぎから7時近くまで、顧問の先生が頼むからもう帰ってくれと言われるまで歌っていた。(笑)

後で調べたらかぐや姫は'75には解散しているので、ボクが高校生になった'80にはとっくに解散した後だけど、フォーク部では練習曲として良く歌った。いわばスタンダードなフォークソングという感じだった。この頃に覚えたコードの押え方などが今のボクのギターの基礎になっている。なので、かぐや姫は自分を構成する1枚になるのだ。

2020年1月18日土曜日

自分を構成する?枚 -その1-The Beatles

前にInstagramだったかで、自分を構成する音楽9枚みたいな企画が流行っていた。インスタの正方形の画角の中にアルバムジャケット9枚を入れてコメントして、みたいな感じ。
自分だとどのアルバムなのかな?と考えた。パッと思いつくアルバムが数枚はある。

ということで、今の自分を構成する音楽をたどってみよう。9枚あるかわからないし、もしかすると9枚以上あるかもしれないので、タイトルの枚数のところは「?」になってる。(笑)

The Beatles 1962 - 1966/The Beatles

THE BEATLES 1967 - 1970/The Beatles
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最初の1枚(というか2枚)はビートルズのベスト盤なのだが、正確にはこのアルバムではない。
自分が小学生の頃、高校生だった姉が文通(懐かしい)していた大学生から贈られたカセットテープにビートルズが収められていたのを聞いた。その中に入っていた曲がなんだったか正確には覚えてないが、赤盤・青盤を更にベスト盤にしたような感じだったと思う。時期的には70年代前半だったと思うので、赤盤・青盤が発売になった頃だったのかもしれない。

我が家に1台しかなかったラジカセから聞こえてくるビートルズは、歌詞の意味も何もわからなかったけどなんか良いなと思った。テープの持ち主の姉はベイ・シティ・ローラーズに夢中で、ビートルズなんかどうでも良かったらしく、実質的に自分のものになりずいぶん聞いたように思う。中学に入って、音楽の時間にビートルズの話が出た時に「この曲知ってる」と思ったのを記憶している。

ところが小学校高学年になる頃には、キャンディーズやらピンク・レディーが、中学生になるとザ・ベストテンが放送されるようになり、テレビから聞こえてくる音楽の方に夢中で(後に好きになるCharもこの頃にテレビで見ていた)ビートルズどころではなくなった。というかすっかり存在を忘れた。(笑)
その後はフォーク→ニューミュージック→ロック→ブルースと嗜好が変わり、ビートルズのポップ過ぎる曲調が好みではなくなり、好きかと聞かれたら「ん~それほどでも」って感じなのだが、ボクが音楽って良いなと意識するようになったきっかけはビートルズなのだ。

テープの1曲目はこの曲だったと記憶してる。

テープの中で好きだったのはこの曲だったな。

2020年1月14日火曜日

動画を撮ること

今さら感があるが、最近ちょこちょこと動画を撮るようになった。
撮るのはどこかのSNSにアップするのが目的で、そういう意味では撮り慣れてきたと言っても良い。
前は見るだけで、自分の動画を上げてどうするって感じだった。見られる自信もないし。
それが、ギター演奏をYou Tubeとかに上げてるうちにだんだん慣れてきた。下手なギターでも、それを承知で見てもらうんだったら良いかぁ、と言った感じ。
撮ってみると、やはり動画なりの表現はあるわけで、ギターの音色の違いなんかはその最たるものだと思う。写真ではどうやっても伝わらない。

この動画は昨日竿の作業風景を撮ったものだ。竹竿のブログで曲り直しのコツを文章で説明してるが、それだけでは伝わらないことが動画だと伝わりそうな気がする。もちろん、この動画だけでも伝わらないのだけれど。

他の作業も動画にできるものがあれば、撮ってみても良いかな。


2020年1月2日木曜日

新春弾き比べ

新年あけましておめでとうございます。
本年もポツポツと更新して行こうと思いますのでよろしくお願いします。

2020の初日の出 今年は快晴だった

この頃は正月と言っても特に変わったことをするでもなく、のんびりと1年をスタートさせるようになった。ロッド製作は、大晦日も元日もなく普通に作業継続しているが、今は仕上げ段階なので1日の作業時間が30分ほど。あっという間に終わってしまう。

なので、ヒマだ。

これはテレキャスターの弾き比べ動画を作るしかないだろう。
先日のMomoseで3本目となった我が家のテレキャスター。1本1本仕様が違うので、音はもちろん弾き心地もまるで違う。弾き心地は伝えようがないけど、音の違いは動画にすれば案外わかるんじゃないかと弾き比べを撮ってみた。

比べたテレキャスターは
Fender American Vintage ‘52 Telecaster
Fujigen Neo Classic Thinline
Momose MTD2-LTD/M(Deluxe)
の3本

それぞれの特徴は

Fender American Vintage ‘52 Telecaster
アッシュボディにメイプルネック、2シングルに3ウェイサドルのど真ん中テレキャスター。これぞテレキャスという音だが、実はフロントPUは配線をオリジナルから変えて、普通のPUの音がするようにしてある。オリジナルのプリセットトーンはモコモコで使えない音なので。
ラジアスのきついメイプル指板に低く細いフレットのおかげで、音づまりしたりするけど、やはり本家存在感は一番だと思う。

Fujigen Neo Classic Thinline
マホガニーボディのシンライン。ブリッジは6ウェイに変更した。リヤシングル、フロントハムバッカーという組み合わせ。フロントのハムバッカーは、ギブソンタイプで甘い音が出せてハーフトーンが独特。リアPUはフェンダーと同じシングルながら、無音状態でノイズが少ないのは素晴らしい。シングルとハムの音量差が大きいので、フロントは目一杯下げてある。
メイプルネックにローズ指板。フジゲンのお家芸、コンパウドラジアス+CFS(サークル・フレッティング・システム)+ちょっと高めのフレットでとても弾きやすい。CFSのアールは、見た目でわかるくらいで、初めて見た時はびっくりした。ネックのシェイプが、カマボコ型って感じで指板に近い所が立ってて(表現が難しい)自分の手にはちょっと握りにくい。

Momose MTD2-LTD/M(Deluxe)
この前の記事に書いたとおり2ハムだけど、ギブソンタイプとは全く違う音がする。
ラジアスはフェンダーとフジゲンの中間くらい。フレットは一番高さがあるので、指に力を入れすぎてると、スライドでフレットに指が引っかかる感じ。(動画でもそういうミスが出てる)軽く押さえるようにしないと。
音は、トータルとしてはフジゲンよりもフェンダーぽい感じがする。ハムバッカーのパワフルさとローノイズ。トーンコントロールの幅の広さはまさにワイドレンジだ。新品時の価格は一番高いはず。

弾き比べた動画はこちら

各ピックアップごとにまとめてみたけど、リアはどれもテレキャスターらしいブライトな音がしてると思う。フロントはそれぞれの音なんだけど、Deluxeの音が一番荒々しいと思う。アンプのセッティングは全て同じなのだが、パワーが一番ないと思っていたフェンダーの音が意外に小さくない。ボリュームをもっと上げると差が出るのかな?

で、個人的には、一番新しいからというのもあるんだろうけど、Momoseが一番使い勝手が良いと思う。トーンの幅がギラっとしたフェンダートーンから、ちょっと絞ってギブソンぽいトーンまでカバーできる。2Vol.2Toneで好みの音を作りやすい。そしてローノイズ。今年はこのギターを一番触るような気がする。