2021年11月27日土曜日

干し柿を作ってみた

 我が家の裏山に昔から植わってる柿の木がある。子供の頃は両親がその柿を干し柿に加工して冬場のお茶うけとして食べていた。ボクはニュルニュルした食感のモノ(生卵とか梅干しや桃の種の周りとか)が苦手で、あまり食べたいと思わなかったのが歳をとるにつれてなかなか美味いと思うようになってきた。まあ今でも熟柿は苦手だけど。

親父が他界してからは実がなっても放置していた。が、せっかく実るのだから干し柿にしてみるか?と思うようになって、去年はいよいよやる気になったのに外れ年で1個も採れなかった。そのおかげか今年は当たり年でたわわに実った。



まずは下草刈り。これをやらないと柿の木に近づけない。
実に黒い筋のようなものが見えるのでもう採っても大丈夫だろうと判断。子供の頃甘柿を食べる時の判断基準にしていたのを思い出した。

高枝切バサミで届く範囲で、色の良いものを選んで40個ほど収穫。これが第1回目の収穫。
落とした時のショックで実が割れたり、足元の篠竹の切り株に突き刺さったりと結構痛みが激しい。来年作る時は下にブルーシートでも敷こう。

昔親が加工してる風景を見ていたが、皮をむいて吊るすだけだったと記憶してる。ホントにそれだけで良いのかな?とググってみると吊るす前に煮沸するとカビが出にくいとあったのでやってみた。雨に当てるのが悪いみたいなので、カーポートの屋根の下に吊るすことにした。皮むき~吊るしまで1.5時間ほどかかった。第1回目を干し始めたのは10/23。

1回目が以外に簡単だったので2回目を収穫。前回青くて採らずにおいたのを含め1回目よりちょっと多いくらい収穫して吊るしたのが10/29。


こちらは1週間経過した1回目。表面が乾き硬かった実が柔らかくなってきた。

干し柿の大敵は鳥ということで鳥よけネットを設置。でも、鳥が食べに来たのを目撃していない。最近野鳥が減っているのかもしれない。

約10日経った1回目(右)と2回目(左)

2回目を採った時点で、手の届く範囲は取り尽くしてるのでもう終わりと思ったけど、木にはまだまだたくさん実ってるので、なんとか採る手はないかと考えてるうちに、庭木剪定用のはしごならアルミ製で軽いから持ち上げられるだろうと思い付き3回目の収穫。

3回目が一番多く70個ほど収穫

さすがに数が多いと皮むきも大変。吊るす段になって鳥よけネットが邪魔で結構時間がかかってしまった。

スペースが限られるので1連の数を増やして対応。都合130個くらい加工したことになる。これでも木全体の2/3程度しか採れなかった。これ以上はどうやっても手が届かない。
3回目は11/8に干し始め。

手前3回目奥1回目。1回目はもう食べられるくらいになっている。

濡らすとそこからカビるそうなので、風雨の強い日はビニールをかけた。弱雨程度の時はそのままなのでビニールをかけたのは1回だけ。

3回目を干し始めた頃から急に虫が寄ってくるようになった。ハエやカメムシに加えスズメバチまで来るのにはまいった。

干し始めて3週間ちょっとの1回目。

割ってみると、トロトロではなく緩めのゼリーくらいの感じ。ボク的にはこのくらいになってからが好き。第2回の方は1週間早いため、トロっとした食感が1回目より残っていてわずかに酸味を感じる。
落ちてしまったものなどをその都度味見してみた感じでは、3週間前後で干し柿としては完成するようだ。ボク的には更に乾燥が進み、カチカチの一歩手前くらいまで乾いて表面が真っ白になったのが最高なのだけどそれはまだまだ先のことになりそう。

あまりに虫が寄ってきて不快なので、鳥よけネットから目の細かい収穫袋(たまねぎ袋みたいなもの)に付け替えた。次回作る時は最初からこれを使った方が良さそうだな。

で、虫よけネットを付けてる時に気づいたのだが、3回目は2回目までと同じ日数干しても色がオレンジ色のままなのだ。実を触るとかなり柔らかい。うっかり落として実の表面が割れたら、中から果汁のような汁が出てきた。これって追熟して熟柿になってしまったのか?とすると乾くのに時間がかかりそうだし最悪干し柿にならない?
実は2回目までの分は3回目があるからと、ほとんど人にあげてしまって自分では味見程度しか食べてない。3回目がちゃんと干し柿になってもらわないと非常に困ったことになる。まあこうなってしまった以上見守るほかないので、年内いっぱいくらい様子を見てみることにする。いや、年を越しても干し柿にならなかったらその後も干し続けるけど。(笑)

12/27追記
生っぽい感じが強かった第3弾も2ヶ月近く乾燥させたら、前のものと同じように乾いてきて、中もしっかり水分が抜けて美味しい干し柿に仕上がった。12月に入って寒くなったし空気も乾燥してきたからかも。

手触りもカチカチしてきて表面に粉が吹いてきた。食べてみると前のものよりも甘いような気がする。もしかすると収穫時期は11月に入った頃で良くて、干しながら熟す~乾燥~より甘くなるなのかもしれない。来年作る時はそのへんが比較できるようにやってみたい。
ちなみに、乾燥促進になるかも?とストローを差し込んでおいたのがあるのだけど、乾き方は大差なかったし、中には発酵?腐敗?してしまったのかやたらすっぱい匂いがするものが出来てしまった。ストローを介して雑菌が中に入り込んでしまったのかもしれない。と言っても全部が全部ということでもないのではっきりしたことはわからない。

柿の実り方は年ごとにばらつきがあるので来年同じように作れるかわからないが、採れた時は収穫時期に気をつけること、干してるうちに熟しても気にしないこと、この2点を念頭にやってみようと思う。

2021年10月19日火曜日

2021 8~9月の釣り

 梅雨明けから盆前は猛暑日が続き、花を留守番させるのが心配なので釣りにはまず行かない。更に今年はお盆からの長雨で8月はほとんど釣りに行ってない。

8/24
お盆に大雨が降り、その後も雨続きで水位が下がるのを待って行ったら、若干の増水+微妙な濁りでドライで釣るには最高の日だった。


途中四つ葉のクローバーが2つ並んでるのを見つけた。これは良いのが出るぞ!と期待したけど・・・

そこまで甘くはない。まあ、これでも十分良いサイズだけど。

8/31
前夜の夕立で結構降ったらしく、行ってみたら濁っててまともな釣りにならず。しかもエサ師が3人も入ってるのも見て一気にやる気が失せて納竿してしまった。
最近8月後半以降エサ師が良く来るようになった。それ以前は型を狙って釣れたのだけど。


車に戻る途中に咲いていたキバナコスモスがキレイだったので竿と一緒にパチリ。

9/10
9月に入っても雨続きでなかなか釣りに行けなかった。
雨のやみ間を狙って行ってみたけどいまいち良くなかった。先行者がいたのかも。


藤の黄葉が始まっていた。

とあるポイントからバシュッ!なんか引きがヤマメと違うなと思ったらニジっ子だった。放流の時に混じったかな?

9/15
残り半月ということでまとめて通ってるけど、エサ師を見ない日がないくらいだ。このペースで持ち帰られたら禁漁を待たずに魚が皆無ということになりかねない。

まあなんとか釣ってるけど。

ポイント移動の時に上流部で新しい工事が始まってるを見かけたら13時きっかりに濁り始める。これは今季絶望かと思ったけど、それ以降は濁りに当たらなかった。

9/20 イワナ釣り
今シーズンは1尾もイワナを釣ってないので、イワナが釣れる川まで遠征してきた。





釣れるには釣れるんだけど微妙に渋かった。秋のイワナは気まぐれなんだな。でも逆にそれが面白かった。春の脳天気なイワナ釣りも楽しいけどね。

9/25
ラス前はゲストと一緒に

この日はゲストが釣ってる時に限って良い魚が出た。

これはゲストと合流前にピンポイントで入ったポイントから出たヤマメ。合流後はコッパヤマメしか釣れなかった。ま、ゲストが良い釣りできればね。

9/29
オーラスは最終日を避けて1日前に。
この日は実績のあるポイントをランガンした。で最初に出たのがこの良型ヤマメ。

まさに秋ヤマメ

ここでトラブル発生。シルクラインの先端がブチッ!かなり劣化していていつ切れてもおかしくない状態だったので致し方なし。リーダー結び直して釣り続行。
※禁漁後ラインはYano Silklineさんにメンテをお願いした。

薄いベールをかけたようなフワフワした不思議な雲が出ていた。

アケビの採り頃には少し早かった

今シーズンラストヤマメ
手前のポイントで1尾出して「これで終わった」と思ったけど、その上の小さなポイントを打ったらなんともう1尾出た。思わず笑ってしまった。おかげでまずまず楽しいシーズン締めくくりになった。


2021年9月6日月曜日

セミアコ2本の比較

先日手に入れたGibson ES-335 と昨年手に入れた SeventySevenGuitars Exrubato-STD Ⅱ はどちらもセミアコだが、構造的なものなどいろいろと違うギターなのだ。 


まずテールピースがストップテールピースとトラピーズテールピース。335を手に入れるまでは気づかなかったけどサスティーンが結構違う。ストップテールピースの方がサスティーンが長い。ある年代の335はトラピーズテールピースなんだけど、それをストップテールピースに換装する人が多いのはこの辺が理由かも。

そして、並べて初めて気づいた点がボディの厚み。

335はセミアコの標準的な厚さ44ミリに対して、Exrubatoは42.5ミリと薄い。Exrubatoだけだった時は、セミアコはみんなこんななんだろうと思ってた。そういえば、比較してないけど、Greco SV-600とExrubatoでは違和感を感じなかったからSVも薄いのかも。
Fホールでトップの厚みを測ってみた所、335は5ミリ、Exrubatoは4ミリほどだった。バックも同じ厚さだとすると空間の厚さはほぼ同じということになる。
バインディングは335はかなり幅広だ。ここはExrubatoの幅の方が好みかな。

ネックのフィーリングはExrubatoを手にした時に結構太いネックだなと思ったけど、335はFat Neck仕様なので更に太い。ポジションマークのドットとブロックは、見た目の違いくらい。フレットは335は高くて太い。Exrubatoはやや細くてやや低い。フレットは335の方が好み。

そして、写真ではわからないけどセンターブロックの構造。335は一般的なセンターブロックなのに対してExrubatoは横穴が数ヶ所開けてあり、上下のスペースが空間的につながっている。この構造の違いは音にも出て、335はよりタイトな音がするしExrubatoは若干フルアコに寄った感じの音に聞こえる。トップ&バックの厚みが薄いことも影響してるかな?
重量は、構造の違いがそのまま出てExrubatoの方が軽い。335に持ち替えた時ズシっとした重さを感じる。軽ければ良いって話ではないけど。

ということで、2本のギターの比較動画を作ってみた。
センターブロックの違いは生音が一番良くわかると思う。Exrubatoの方が音がボディの中で響いてる感じがする。だからといって335の生音が小さいわけじゃないあたりが面白い。まあ最終的にはPU通してアンプで鳴らす楽器ではあるのだけど。
アンプを通すとそれほど違って聞こえないかもしれないが、弾いてる方は「結構違うな」と感じられるくらいの差はある。PUの出力が微妙に違うのを感じてもらえたらとボリューム設定を同じにして弾いてみたけど、動画では差は感じないかもしれない。実際には出力のやや小さいExrubatoは歪みも弱いし音が少し細い。


ボク的にはどっちが良いとか悪いということはない。それぞれ良い音(好きな音)だと思う。気分次第でどっちかを弾いて、こっちはどうだ?と持ち替えた時に「これはこれで良いんだよな~」って毎回思う。