2021年9月6日月曜日

セミアコ2本の比較

先日手に入れたGibson ES-335 と昨年手に入れた SeventySevenGuitars Exrubato-STD Ⅱ はどちらもセミアコだが、構造的なものなどいろいろと違うギターなのだ。 


まずテールピースがストップテールピースとトラピーズテールピース。335を手に入れるまでは気づかなかったけどサスティーンが結構違う。ストップテールピースの方がサスティーンが長い。ある年代の335はトラピーズテールピースなんだけど、それをストップテールピースに換装する人が多いのはこの辺が理由かも。

そして、並べて初めて気づいた点がボディの厚み。

335はセミアコの標準的な厚さ44ミリに対して、Exrubatoは42.5ミリと薄い。Exrubatoだけだった時は、セミアコはみんなこんななんだろうと思ってた。そういえば、比較してないけど、Greco SV-600とExrubatoでは違和感を感じなかったからSVも薄いのかも。
Fホールでトップの厚みを測ってみた所、335は5ミリ、Exrubatoは4ミリほどだった。バックも同じ厚さだとすると空間の厚さはほぼ同じということになる。
バインディングは335はかなり幅広だ。ここはExrubatoの幅の方が好みかな。

ネックのフィーリングはExrubatoを手にした時に結構太いネックだなと思ったけど、335はFat Neck仕様なので更に太い。ポジションマークのドットとブロックは、見た目の違いくらい。フレットは335は高くて太い。Exrubatoはやや細くてやや低い。フレットは335の方が好み。

そして、写真ではわからないけどセンターブロックの構造。335は一般的なセンターブロックなのに対してExrubatoは横穴が数ヶ所開けてあり、上下のスペースが空間的につながっている。この構造の違いは音にも出て、335はよりタイトな音がするしExrubatoは若干フルアコに寄った感じの音に聞こえる。トップ&バックの厚みが薄いことも影響してるかな?
重量は、構造の違いがそのまま出てExrubatoの方が軽い。335に持ち替えた時ズシっとした重さを感じる。軽ければ良いって話ではないけど。

ということで、2本のギターの比較動画を作ってみた。
センターブロックの違いは生音が一番良くわかると思う。Exrubatoの方が音がボディの中で響いてる感じがする。だからといって335の生音が小さいわけじゃないあたりが面白い。まあ最終的にはPU通してアンプで鳴らす楽器ではあるのだけど。
アンプを通すとそれほど違って聞こえないかもしれないが、弾いてる方は「結構違うな」と感じられるくらいの差はある。PUの出力が微妙に違うのを感じてもらえたらとボリューム設定を同じにして弾いてみたけど、動画では差は感じないかもしれない。実際には出力のやや小さいExrubatoは歪みも弱いし音が少し細い。


ボク的にはどっちが良いとか悪いということはない。それぞれ良い音(好きな音)だと思う。気分次第でどっちかを弾いて、こっちはどうだ?と持ち替えた時に「これはこれで良いんだよな~」って毎回思う。

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