KATANAのセッティングやらでBOSSのホームページを見に行くと、他のアンプも出ていて、その中でNEXTONEというのが気になっていた。Rolandブランドから出ているBlues Cubeと同じように、真空管を使わずに真空管アンプらしい音が出せるらしい。Blues Cubeは自分が好きなギタリストが使ってるシーンをYou Tubeで見ていたので気になっていたけど、使い勝手が良くなるのは上位機種で出力も大きく家で使うには手を出しづらかった。もちろん高いし。
NEXTONEは、2機種あるうちのSTAGEは40WでKATANAよりも出力は小さいから良いかもと思っていた。だからと言って、既に3台のアンプを持ってたらもういらないでしょって思うのが普通。なので、そのうちどれかを買い替えたくなった時に考えようと思っていた。
で、去年の秋にNight Trainが壊れた。真空管が切れただけだったけど、実は以前持っていた真空管アンプは使ってた10年以上の間真空管のトラブルがなかったので、なぜ鳴らないのか見当がつかず、リペアに出して結構な費用がかかってしまった。その辺りから「もう真空管にこだわらなくてもいいか」って気分が強くなって、ならNEXTONEに買い換えようかと思うようになった。
ネットで調べた限りほぼ最安値で買えるのはここだってところまで絞った。ただしキャッシュレス還元事業の5%キャッシュバックが前提。つまり6月中に買わないと高くなってしまう。じゃあまずは、手持ちのアンプを処分して資金を作ろう。Night Trainはいつもお世話になってるUtsu工房さんで委託販売をお願いし、Line6 SpiderⅤ30(短い付き合いだった)は購入したショップで買取ってもらった。(初めて宅配買取というのをやってみた。遠くのショップでも送料無料で買い取ってもらえるのは助かる。)
資金の目処も立ったことだし、良し!次のポイントアップの日に注文だ!と決心した直後に美品中古が出た。見たところ新品と変わりない様子。これなら2万円くらい安く手に入る。しかも、キャッシュバックなどが付いてくる。よし!これだ!と決めたが、ポイントアップの日に注文すれば更に数千円安くなるので、3日ほどジリジリしながらその日が来るのを待った。もし誰かに買われてしまった時は仕方ないとは思いつつも、気になって気になってひっきりなしに在庫のチェックをしていた。そして日付が変わると同時に発注。(ほんとに12時10分くらいに発注した。 笑)
数日後にやってきたのがこれ。
微妙な使用感とサランネットに小さなキズがある以外は特に気になるものはなし。音も問題なし。良い買い物ができたと思う。 ^ ^
このアンプは、真空管は使ってないけれど、モデリングとは違う技術で4種類の真空管を使ったパワーアンプの音をシュミレーションできる。更にKATANA同様PCとつなぐことでかなりきめ細かい設定が可能になっている。エフェクターは、各種ブースターにオーバードライブ・コンプ、ディレイ&リバーブそしてトレモロが内蔵されている。(トレモロはPCで設定するCustomモードのみでディレイとの併用はできない)
ちょっと脱線するけど、NEXTONEもKATANAもモデリングではないところが気に入ってる。今やデジタルアンプは普通で、どのメーカーのアンプを買ってもよそのアンプの音が出せるけど、じゃあこのアンプの本当の音はどれなの?っていつも思ってしまう。もちろん、そのメーカーのアンプの音が本物に一番近いんだろうけど、それでもニセモノぽく思ってしまうのは自分の偏見だろうか。ま、自分のアンプの使い方が合ってないだけなんだけど。(笑)
とりあえずPC接続なしでだいたいのセッティングで弾いてみると、KATANAよりも上質な感じがする。これは価格が倍ほど違うことを知ってるからそう感じるのかも?だけど、弾き比べるとNEXTONEの方がレンジが広いようで、高音から低音まで万遍なく出力される感じがする。この辺はスピーカーの違いかもしれない。
それと、ピッキングの反応がKATANAよりも早いような気がする。今までそんなことを感じたことはなかったんだけど(ましてワイヤレスだし)、微妙なレスポンスの違いを感じられるくらいには差があるんじゃないかと思う。あくまで「気がする」ってくらいなのだけど。(笑)
パワーアンプの真空管のシュミレーションは、通常の音量だと、切り替えた時に音が変わるのはわかるけど・・・ってくらいの違い。マスターボリュームをフルテンにしてやると、もう少し違いがはっきりする。このアンプはある程度でかい音で鳴らした方が気持ちいい鳴り方をするのでKATANAよりも気持ち大きめで鳴らしてしまう。
PC接続した場合はNEXTONE EDITORというソフトで音作りをする。KATANAのTONE STUDIO と考え方は同じ。
NEXTONE EDITORは、プリアンプ・パワーアンプ・エフェクターの3つのセクションになっていて、一つのパッチでCleanとLeadの2つのチャンネルを設定できる。
プリアンプのセクションで、ブースターやオーバードライブ・ディストーション、コンプレッサーを設定したり、パライコorグライコを設定できる。
パワーアンプの設定は正直もう何が何やら?って具合で細かい設定はパス。そこまでやらなくても十分音は良いもの。CleanとLeadは別々のアンプが設定できるので、Cleanはフェンダー系、Leadはマーシャル系みたいなこともできる。
エフェクターは、ディレイ&リバーブが基本。それぞれ数種類あり、好きなエフェクターを設定できる。また、ディレイとの併用はできないけど、トレモロを設定することも出来る。
ここで設定したエフェクターは、アンプのツマミでかかり具合を変えられるので、基本的な設定をPCでやって、演奏しながらツマミでその都度調整すれば良い感じ。この辺りもKATANAと同じ。
設定はユーザーパッチとして20個まで(確か)記憶できる。この他にプリセットされた音もあって、クリーントーンからハードに歪ませた音まで簡単に呼び出せる。が、そのためにはPCに繋がないといけない。NormalモードとCustomモード(PCで設定したモード)の2つ×Clean&Leadチャンネルの4種類のみで、何種類もパッチを使いたい時は常時PC接続しておくしかない。4種類あれば十分っちゃあ十分だけど、もう少し覚えておけるんじゃないかと思っていたのでちょっと残念。
ということで、Customモードを1つ設定してNormalモードと比較してみた。
Cleanチャンネルではコンプレッサー、LeadチャンネルではBOSSらしくBlues Driverを設定してみた。そんなに大きな違いはないけど、コンプをかけるとカッティングの粒が揃って上手くなった気になれる(笑)し、Blues Driverをかけるとちょっと音が太く張りが出た感じになる。動画では音の違いははっきりわからないかも。
ということで、期待通りの音で鳴ってくれるNEXTONEだけど、モジュレーション系のエフェクターは搭載されてないので、滅多に使わないけどコーラスとフェイザーくらいは欲しい。ってことで、密かにマルチモジュレーションの購入も検討中。何しろ中古と新品の差額分が浮いてるので。(笑)
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