2022年9月4日日曜日

Fender Mexico Classic Series '50s Stratocaster が来た!・・・のだけど

 

4月に京都のイベントでバンド演奏に混ぜてもらった時持っていったのがAmerican vintage テレキャスターだった。苦手なメイプル指板だったんだけど、やってみたら思ったほど弾きにくさを感じなかった。
帰路「メイプル指板も悪くないな~」なんて考えてるうちに手持ちのストラト(American Standard)のフレットが微妙に減って交換したかったし、いっその事メイプル指板のと入れ替えるか?なんて思ってしまった。
さっそくデジマートで探したら、近くのショップに見た目ドンズバな中古が出ていた。説明を読むとだいぶフレットが減ってるぽい。同じモデルが東京のショップにもあったんだけど、実機を触れる方が良いだろうと試奏に行った。
弾いた瞬間に「めっちゃ低い」フレットがめちゃめちゃ減っていた。メイプルだとフレット交換高くつくしどうしたものかと思いつつ店員と話したら、どうやら早く出したいらしく値下げするのでどうかとなった。ふむ・・・フレット交換はいつもお願いしてるUts工房さんに頼めば安く済むだろうし良いかぁと購入。

THE 50's って感じの見た目
メイプルなら2トーンサンバーストだよな~

とはいうもののマジでフレット減ってた。店員にこんなん売るなら、フレット交換してその分乗せて売ったほうが良いでしょって言ったくらい。

あまりに低いんで測ってみたら1弦5フレットあたりで0.4ミリしかなかった。
もともとヴィンテージタイプのギターなのでフレットも細く低めではあるけど、出荷時点では1.1ミリくらいはあるらしい。
フェンダーのフレットに関する説明

新しいストラトが来て一時的にストラトが2本になったので、その2本を弾き比べる動画を作った。この後フレット打ち替え依頼と同時に前のストラトの委託販売をお願いしてきたので、アメスタは既に手元にない。

Utsu工房さんとの相談で
・フレットはナロートール(Jescar#55090)
・フレットに合わせてナットを交換シンセボーン→牛骨
・フレット交換に伴い指板の塗装を剥がして再塗装。塗装はラッカー
・塗装を剥がすついでにハイフレット(10フレットあたりから上)の指板Rを緩やかにする
・できたら指板はサテンフィニッシュで
という感じ。
以前何かで読んだが個人のリペアマンではウレタン塗装は無理と聞いていたがやはりUtsuさんもラッカーということだった。この他に塗装剥離後指板を研磨すると元の木の色になってしまい他の部分と色が合わないので塗料で色合わせをするということだった。
かなりの修理件数をこなしてるUtsuさんだけに、仕上がりは8月頃か?と想像しつつ自分の順番が来るのをじっと待っていたら8月になってから「取りかかります」と連絡をもらい3週間ほどで修理完了。都合3ヶ月かかったことになる。

ということで改めてギターの写真を撮った。
基本ウレタン塗装なので目立つ傷もなくまあまあキレイなギターだ。金具はサビたりくすんだりしてるけど10年以上前に作られたギターだと思えばそんなものだろう。

自分が初めて手にしたグレコのストラト(モデル)が50年代風の2トーンサンバースト+メイプル指板だったのがこの色でないとと思う理由なのかもしれないな。

フレットの高さは十分。イメージしていたのよりはちょっと太いかも。でもめっちゃ弾きやすくなって帰ってきた。サテンフィニッシュはイメージからかけ離れるからとピカピカじゃない程度に光る仕上げにしてくれた。

同じポジションで1.2ミリと3倍くらいの高さに。

ナットは牛骨で製作。前のはシンセティックボーンってヤツだと思う。
このナットのせいなのかわからないけど心なしか音が太くなった気がする。

15年くらい経ってるのかな?ヘッドの色合いがなかなか良い。

ソフトVというこのグリップが思った以上に握りやすくて、ネック交換の方が安いか?と思ったりもしたけど、やはりこのグリップが良いなとあえて打ち替えを選んだ。

リペア前にこんなに音が詰まるって動画を撮ってたので、それにリペア後のを足して動画にしてみた。1弦17フレットの音詰まりがきれいに解消してる。

ヴィンテージタイプのギターにナロートールフレットとか緩めの指板とか邪道だと言われるかもしれないけど、自分的には納得のリペアだ。メイプル指板は手汗でニュルニュル滑る感じが嫌で避けていたんだけど、フレットの高さがあればなんとかなるということはMomoseのテレDXを弾いてわかったのでこのギターもこれから活躍(どこで?)してくれるんじゃないかと思う。

最後に費用の話。
ギター本体は¥80,000くらいだったのを値引いて¥60,000だった。リペア代込みで¥100,000くらいで上がるだろうと踏んで購入したんだけど、リペア代が思った以上に高くて本体の値段を超える¥63,000になってしまった。実は作業中指板の塗装を剥がす時パリパリしてるから剥離が指板エッジから後ろに回っちゃうかもしれない。その場合はネック背面もラッカー塗装になると言われてて、仮にそうなった場合はもっと高かっただろう。
アメスタの売却代金とトントンか少し余れば次のギター購入資金に当てようと思ってたのが赤字になってしまった。次に欲しいギターは既に目星を付けてるだけに不足分をどうにかして工面しなければならない。ちょっと困った。(苦笑)

とは言うものの、今回の買い物+リペアは納得している。同じシリーズでもう少し状態の良いのがあったにはあった(もちろんちょっと高かった)が、それを買ってたら結局低く細いフレットで「弾きにくいなぁ」となってアメスタ手放したことを後悔しただろう。そう考えるとこれで正解だったと思う。

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